2022 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of The Structure of Reflection in Childcare Workers and Development of Training Materials to Use in Training and in Childcare Workers Training Course
Project/Area Number |
17K04664
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
中川 智之 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (50462049)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 勇人 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (50341144)
大江 由美 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (20791411)
入江 慶太 新見公立大学, 健康科学部, 講師 (10508972)
重松 孝治 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (80461242)
小合 幾子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (10827067) [Withdrawn]
岡正 寛子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (20410938)
荻野 真知子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 助教 (60847945)
三宅 美智子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (10827455)
藤澤 智子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (80368729)
松本 優作 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (50826542)
種村 暁也 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 助教 (00883167)
中原 朋生 環太平洋大学, 次世代教育学部, 教授 (30413511) [Withdrawn]
伊藤 智里 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (90413525) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 保育者の省察の変化 / 指導計画の作成 / 360度カメラを用いた保育記録 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、①保育者養成校の学生、②現役保育者を対象として、保育者の省察力向上に果たす360度カメラを用いた映像記録の可能性について検討した。①では、パソコンとVR(Virtual Reality)ゴーグル双方の視聴機器において、360度カメラを用いた保育映像は教育的利用価値があると全員が答えた。パソコンを用いた視聴は全体の様子を把握しやすく、多様な子どもの姿と保育者の対応・連携等に関する学修が想定された。VRゴーグルを用いた視聴は臨場感があり、実習の模擬体験や全体を把握する力の育成における利用価値が指摘された。 ②では、360度カメラを用いた記録によって、保育中に捉えられていない子どもの姿や一緒に保育する保育者の姿の確認、環境構成に関する見直しを行うことができていた。保育中の主観と、他者から見える客観的な姿のズレについて認識することもできており、初任段階における利用や園内研修における利用価値が示された。他方、翌日の保育の検討場面では、保育者同士の話で既に有益な情報は得られており、複数担当の保育者にとっては利用価値は高くはなかった。 研究期間全体を通じての成果としては、保育者の省察力向上の様相とその契機について示した。省察の変容としては、「子どもによる違いに関する認識(視点の増加)」「考慮できる空間・時間の拡大」「保育のねらい・内容の連続性」「支援方法と育つ力の関係(支援の見極め)」などを指摘した。変容を促す契機としては、他の保育者と一緒に保育を進める経験、ビデオを用いた研修、指導計画の作成(想定していなかった子どもの姿を加え修正していく過程を含む)等を指摘した。これらの成果に基づき、保育者の反省的思考を客観的に保障するために、実際の保育に関する情報量を多く保存できる360度カメラについて、撮影、編集、視聴を試みて、その特徴や撮影・編集方法等に関する基礎資料を作成した。
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Research Products
(4 results)