2019 Fiscal Year Research-status Report
小学校家庭科における生活時間調査を教材とした新たなＥＳＤ授業開発
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17K04733
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| Research Institution | Hirosaki University |
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Principal Investigator |
小野 恭子 弘前大学, 教育学部, 講師 (60634558)
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| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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| Keywords | 小学生 / 生活時間 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
青森県内の降雪地域における市街地と農村地域における小学生の生活時間調査について、農繁期（降雪前）と農閑期（降雪後）における比較を行った。比較検討を行なった結果を「生活時間調査から探る降雪地域の小学生の降雪前後の時期の相違における生活行動の特徴」として弘前大学大学院地域社会研究科年報に投稿し、査読論文として審査を通過した。
降雪地域の子どもたちの生活は農村地域でも市街地域でも平日は降雪前後の時期において大きな違いがなかった。しかし休日には余暇活動における屋外の活動が少なくなり、室内での活動時間が増えていた。さらに家事的生活時間では家事・育児の行為者率は増えているが、生活時間は減っており、買い物行動では行為者率はあまり変わらないものの生活時間は減っていた。このことから降雪後は買い物に行っても短時間となり、農閑期である降雪後は家事・育児行動も短時間になっていることが明らかとなった。
一方で家族の職業における影響は収入労働時間において現れており、農村地域では降雪前後の時期ともに休日に収入労働時間があり、降雪前である農繁期にはその時間は長くなり、農繁期では平日にも収入労働時間の行動を行っている子どももいた。よって農村地域では家業である農業において一人前の担い手となっている家庭とほとんど手伝いをしない家庭があることも明らかになった。さらに多くは降雪後の農閑期は家業を手伝っていないことが多いが、休日にも収入労働時間がある場合もあり、仕事を常に手伝っている子どももいることが明らかになった。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度より体調を崩し、本年度も４ヶ月間の療養休暇を取得した。また療養休暇を取得する前後も体調が整わず、新たな調査を進めることができていないため。
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| Strategy for Future Research Activity |
次年度は降雪地域において多くの家庭の職業が会社員である地域及び、降雪が少ない同県内地域における家庭の職業の多くが会社員である地域及び家庭の職業の多くが農業である地域の生活時間調査の実施及び検証を行っていく予定である。
さらに、平成２９年度に附属小学校で行った生活時間調査を使った家庭科の授業を県内公立学校において２時間で行えるように改善した改善授業案をもとに、授業実施をしていただき学びを明らかにする。ただし、コロナウイルスのために授業実施が難しい場合も考えられるために、改善授業案を小学校において家庭科を担当する先生方に検証してもらい、より授業実施の可能性が高い授業を考案していき、広めていく予定である。
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| Causes of Carryover |
体調不良のために調査及び結果を発表するための学会に参加することが困難となり、調査に必要な郵送料や分析のための入力アルバイトや旅費がかからなかったために次年度使用額が生じた。
次年度は、調査地域において調査の目的及び調査の方法を説明するための旅費及び調査用紙の配布、回収等のための郵送費及びデーター入力のためのアルバイトなどの使用予定である。
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Research Products
(1 results)
