2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a new ESD lesson using time-use surveys in elementary school home economics as teaching materials
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17K04733
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
小野 恭子 弘前大学, 教育学部, 講師 (60634558)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 生活時間 / 小学校家庭科 / ESD |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年に青森県内の小学校家庭科担当教員に対して実施したアンケート調査について現職教諭に示し,感想を聞き取った。さらに調査結果では現れなかった「生活時間調査」を教材とした授業実践の現状について,聞き取り調査を行なった。具体的には,ESDの視点を取り入れているか,取り入れる可能性があるか,時間内に生活時間調査を活用できそうであるかについてである。教諭からは「時間数が足りない」「事前に生活時間調査を分析してから授業を実践することは(準備時間に時間がかかることから)難しい」などの意見が出された。またコロナ流行によって,小学生の生活実態が変化についても聞き取った結果,手洗い・うがいなどにかける時間と回数が多くなったこと,コロナ流行当初は外食や外出の機会が減ったが,収束に向けて外出や外食の回数や時間はコロナ流行前と同じ傾向になり始めていることも明らかとなった。これらの実態をうけ,時代の変化に対応でき,ESDかつ生活経営の視点を取り入れた授業案について作成し,指導案とワークシートについては,活用を検討している教諭に配布し啓発活動を行った。 さらに前年度までに調査した生活時間調査から見られた,季節による児童の生活実態や地域別における児童の生活実態について,授業を担当している教諭と情報交換を行い,より児童の実態に沿った分析を再度行った。また前出のように新型コロナウイルスの流行により,児童の生活実態が変化しており,授業で扱うESDの視点についても,SDGsの視点に変化してきていることから,どのように変化したか,詳細な生活時間調査の教材としての可能性について検討をした。これら時代の変化による「生活時間」を教材とした授業実践の変化についても追跡調査の必要性があることも明らかとなった。
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