2021 Fiscal Year Research-status Report
米国環境教育スタンダードを基盤とするESDを視点とした家庭科カリキュラム開発研究
Project/Area Number |
17K04788
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
佐藤 園 岡山大学, 教育学域, 教授 (80154061)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠原 陽子 岡山大学, 教育学域, 教授 (50335832)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ESD / 環境教育 / 家庭科 / 米国 / standards / カリキュラム開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、我が国の教育改革で学校・教科教育に求められたカリキュラム編成・授業構成の課題を解決する示唆を得るために、①環境教育先進国と言われる米国で開発された環境教育・ESDのプログラム・指導資料等の収集・分析から、我が国の家庭科に導入可能な方法論を析出し、②その方法論に基づき、米国環境教育Standardsを基盤とした系統性・体系と我が国の新学習指導要領に示された教育内容との整合性を持つ「衣生活学習のカリキュラムと教授書による授業」を開発し、③小・中・高等学校の家庭科授業実践による有効性の検証を通して、④家庭科独自の見方・考え方の獲得を目指す「ESDを視点とした小・中・高等学校衣生活学習のカリキュラム・授業」開発とその方法論の探求を目的とする。 昨年度までの研究成果を国際家政学会で発表する予定にしていたが、新型コロナウイルスの影響で学会が中止となり、2022年9月にアメリカのアトランタで開催されることになった。そのエントリーをGood Practice部門で行い、2021年12月に採択通知を受け取った。 新型コロナウイルスの影響で実践が見送りになっていたに小学校の授業に関しては、本年度も昨年度と同じ小学校での実践を計画していたが、授業時間の確保が難しく、実践できなかった。 米国で開発された環境教育のプログラムから方法論を学び、新しく小学校のESDを視点とした「自分と資源との関わり」を探求する教授書を開発し、学会で口頭発表を行った。 これまで継続して行ってきた「Flour Baby Project」の授業に関しては、新たに岡山県の私立高等学校で実践したいとの連絡があり、本年度は、岡山県の中・高等学校4校で実践することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
「研究実績の概要」に述べたように、新型コロナウイルスの影響により、昨年、8月に米国で開催される予定であった国際家政学会が中止になったため、これまでの研究成果を発表することができなかった。また、新たに開発した小学校の衣生活学習の授業に関しても、2021年度には実施する計画であったが、新型ウイルスの影響により、授業時間の確保が難しくなり、岡山県の公立小学校で実践することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、研究最終年度であったが、「研究実績の概要」「現在までの進捗状況」で述べたように、新型コロナウイルスの影響により、国際家政学会の中止および開発した授業の小学校での実践を行うことができなかったため、研究の延長申請を行い、来年度も継続して研究を進める許可を頂いた。 2022年9月に開催延期となった国際家政学会で、ポスター発表を行う予定である。 新型コロナウイルスの影響により、岡山県の小学校での実践ができなかった衣生活学習の授業に関しては、共同研究者が2022年度4月に、教育委員会から公立小学校に転勤になったため、2022年度に実践を行えるように計画を立てている。 「Flour Baby Project」の授業に関しては、新たに実践してみたいという連絡が岡山県公立中学校からあったため、2021年度には岡山県の中・高等学校5校で実践する予定となっている。 研究に必要な資料等の収集に関しては、引き続き、図書館等の利用や学会出席を通じて、行っていきたい。
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Causes of Carryover |
研究成果に関しては、国際学会で報告する計画であったが、国際家政学会が2022年9月に延期されたため、海外旅費が発生しなかった。 また、国内の学会もオンライン開催となったため、旅費が発生しなかった。 本年度が研究最終年度であったが、研究の延長申請を行い、認めて頂くことができた。2022年度に計画している小・中・高等学校での実践に必要な教材等の費用、2022年度に国内外で開催される学会および2023年3月に開催される国際家政学会リーダーズミーティングに出席し、研究発表と資料収集を行う旅費等、に使用したいと考えている。
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Research Products
(7 results)