2019 Fiscal Year Research-status Report
虚構世界との往還から自立と共生を目指す保育・教育プログラムの策定
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17K04808
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Research Institution | Fukuyama City University |
Principal Investigator |
森 美智代 福山市立大学, 教育学部, 准教授 (00369779)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
光本 弥生 広島修道大学, 人文学部, 教授 (80280155)
倉盛 美穂子 福山市立大学, 教育学部, 教授 (90435355)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 保幼小接続 / 保育観 / 教育観 / 方向目標 / 到達目標 / 観察調査 / 小学校入門期 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き、実際の保育・教育現場での保育・教育活動案の作成と実施を行いつつ、活動案の有効性を検証していった。複数の保育・教育活動案の作成と実施、修正と再実施を蓄積していく中で、一般化可能な要素を抽出し、理論研究と重ねながら、保育・教育プログラムを策定するための要件を考察した。 また、研究結果の妥当性を問うために、国内外の学会において研究発表及び、論文発表を行った。特に、保育・教育プログラムを策定する上で、障害となる幼稚園教諭(保育者)の保育観と小学校教諭の教育観とのギャップについて調査し、分析した結果を、The PECERA 20th Conference, Taipei, Taiwanにて、Differences in nursery teachers and elementary school teachers’ teaching behaviorと題して発表した。また、子どもへの言葉がけに関する、幼稚園教諭(保育者)と小学校教諭の違いから、方向目標に向けた言葉がけと到達目標に向けた言葉がけに着目し、小学校入門期における、小学校教諭の言葉がけとそれに対する子どもの反応の違いについて、分析・考察した。その結果を、初等教育カリキュラム学会の学会誌、『初等教育カリキュラム研究』第8号に「小学校入門期の授業における教師と子どもの相互作用の実態 : 国語科と算数科授業で重視される目標の違いに着目して」と題して発表した。 また、諸外国における保育施設及び保育実践の実情と、日本とを比較調査するために、台湾の明湖國小学校附属幼児園と台北市大湖托嬰中心(乳幼児デイケアセンター)を視察し、研究交流を行った。日本については、芸術性の高い保育施設を持ち、歴史的に質の高い特色ある保育実践を続けている岡山県倉敷市の若竹の園を視察し、研究交流を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
中華人民共和国浙江省湖州市安吉県にあり、中国版レッジョ・エミリアと言われるアンジー(安吉)・プレーの保育実践を視察し、研究交流をする計画を進め、年明けに予定していたが、このたびの新型コロナウイルスによる世界的な外出自粛に伴い、中国への渡航を断念した。
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Strategy for Future Research Activity |
視察調査をはじめ、国際学会での研究発表等、海外渡航の計画をすべて白紙に戻し、論文発表という形での研究発表へと切り替える予定である。 また、国内における調査研究についても、状況が終息するまでに一時的に中止し、調査可能となって後、急ぎ進める予定である。
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Causes of Carryover |
中華人民共和国浙江省湖州市安吉県にあり、中国版レッジョ・エミリアと言われるアンジー(安吉)・プレーの保育実践を視察し、研究交流をする計画を進め、年明けに予定していたが、このたびの新型コロナウイルスによる世界的な外出自粛に伴い、中国への渡航を断念した。 海外渡航にかかわる計画を断念し、学会への論文投稿で研究成果の発表、公開を行うこととする。そのための書籍・資料の購入や執筆のための機器の購入に充てる。
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Research Products
(12 results)