2018 Fiscal Year Research-status Report
英語教育の質的向上を目指した実践研究法の整備と可能性の探究
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17K04811
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
高木 亜希子 青山学院大学, 教育人間科学部, 教授 (50343629)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 武夫 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (50324174)
酒井 英樹 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (00334699)
清水 公男 文京学院大学, 外国語学部, 教授 (10516438)
滝沢 雄一 金沢大学, 学校教育系, 教授 (00332049)
永倉 由里 常葉大学, 教育学部, 教授 (00369539)
藤田 卓郎 福井工業高等専門学校, 一般科目(人文系), 講師 (70735125)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 実践研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、実践研究において実践者(教師)が直面する研究方法に関わる課題を明らかにしながら、様々な目的に応じた適切な研究方法を整理し、英語教師が持続可能で実りある実践研究を行うための研究方法を提案することである。次の3つの観点から研究計画を立てている。(1) 実践研究に関する先行研究の中で使われている研究手法について整理する。(2) 実践研究での研究手法について実践者(教師)が直面する課題は何かを明らかにする。(3) 英語教育における実践研究の研究手法のあり方(コツとポイント)を提案する。 平成30年度の研究では、実践研究での研究手法について実践者(教師)が直面する課題を明らかにし、実践研究の方法論を整理し、精緻化するための検討を行った。そこで、以下の3つの段階で、役割分担のもと研究を行った。上記の実践研究を行いながら、全体ミーティングを数回実施し、各実践研究及び実践研究の方法論について意見交換を行った。 【第1段階】<協働での実践研究> 研究代表者、研究分担者と研究協力者が協働して実践研究に取り組んだ。各自が実践研究を行いながら、適宜全体でも振り返り、各実践研究について多角的に意見交換を行った。[研究代表者・研究分担者・研究協力者が担当] 【第2段階】<実践研究における課題の明確化> 第1段階で実践を行った実践者を対象に調査を実施する。実践研究を行った意義や、実践を行う中で生じた課題について明らかにした。[研究代表者・研究分担者・研究協力者が担当] 【第3段階】<課題に対する解決策の探求> 第2段階で明らかにした方法論的課題について先行研究から事例を収集したり[研究代表者・研究分担者が担当]、実際に実践研究を行ったり[研究協力者が主に担当]する中で課題の解決策を探求した。調査結果は研究会や学会で発表し論文化した。[研究代表者・研究分担者が担当]
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画どおりに、研究が進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年と30年度の研究成果を整理し、英語教育における実践研究法のあり方を提案する。以下の4つの観点で研究成果を整理し、役割分担のもと書籍の形にまとめ刊行する。 【観点1】<各実践研究法の理論的な枠組み>実践研究の定義、科学的研究との違い、実践研究の種類(アクション・リサーチ、探求的実践、レッスン・スタディなど)の提示と各手法の特徴などを整理し提示する。その際には具体的な研究例を数多く取り上げ、具体例を踏まえた理論的枠組みを整理する。[研究代表者・研究分担者が担当] 【観点2】<研究の進め方> 実践研究における問いの探し方、問いの種類や整理の方法、データの種類、データの収集・分析における注意点などを平成30年度に実施した実践に基づき具体例とともに提示する。[研究分担者が担当] 【観点3】<実践研究をめぐる諸問題の整理とその対策> 実践者が直面した実践研究の課題について、整理し提示する。また、提示された課題についての対象方法について平成30年度に実施した実践に基づき具体例を取り入れながら提示する。[研究分担者・研究協力者が担当] 【観点4】<実践研究を行った教師の語り> 実践研究を行って教師が感じたことを、実践者自身の語りをとおして示す。具体的には、実践研究を行う意義や課題、実践者の意識の変化などについての語りを通して明らかにする。[研究分担者・研究協力者が担当]
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Causes of Carryover |
研究法関係図書等が未購入だったため、次年度購入する予定である。
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