2023 Fiscal Year Annual Research Report
Developing and evaluating lessons in food of home economics as a foundation for well-being
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17K04850
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
佐藤 ゆかり 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (40510813)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
光永 伸一郎 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (20260549)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 家庭科 / 食生活 / 日常生活 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は幸せに生きる基盤としての心身の健康につながる食生活を営む力の育成を目指し、家庭科食領域における授業開発とその評価としての形成的評価規準の検討を目的とするものである。 COVID-19により、食生活領域の特徴的な学習方法である調理実習に制限がなされる期間があったことから、研究期間を延長したが、学校現場で授業実践を行なうことが最終年度においても難しく、開発授業の一部を希望者を対象としたワークショップにて実践し、それを評価するにとどまった。しかし、今年度は小学校及び小学校教員を目指す大学生を対象とした実践と評価の場を確保することができ、実践と評価を始めていることから、引き続きこの課題の整理、検討を行ない、成果を公表していきたい。 まず、主として資料の調査・収集とそのデータ整理を行うことを目的として、資料調査・収集等とデータ整理を行った。その一部として、特別講義「家政学における日常の生活を理解する」を実施した。この講義を受け、家庭科の背景学問とされている家政学における日常の生活の理解について検討・整理を行った。この家政学における日常生活の理解が、本研究における授業開発の重要な観点となった。次に、食生活領域の授業開発の枠組みと内容構成の検討のために、食生活を生理的側面、心理的側面、文化・社会的側面から捉え、特に生命の維持に関わる課題に直面する災害時の食生活に着目し、防災教育にみる家庭科教育の課題について、調査を行ない、整理した。加えて、食生活を文化・社会的側面からとらえ、生活課題と生活文化に関する学習を学習者の現在の生活課題と接続することを意図した内容構成の視点を得た。また、評価規準の開発にあたり、家庭科教師を対象に、家庭科の評価に関する調査を行ない、評価方法とその規準のあり方について整理した。 しかし、開発授業及び評価規準の実践と評価は今後の課題として残された。
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