2019 Fiscal Year Annual Research Report
Redesign a new art education curriculum that can be applied to elementary and middle school integrated education
Project/Area Number |
17K04872
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Research Institution | Fukuoka University of Education |
Principal Investigator |
松久 公嗣 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (00380379)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | Reggio Emilia Approach / 小中一貫 / 図画工作 / 美術 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は,昨年度に続き日本・イタリア双方の研究実践校の児童・生徒作品による『日伊文化交流作品展』を開催した。(イタリア展:2019.9-10〈Spazio Culturale Orologio〉,日本展:2019.12.24-2020.1.9〈海の道むなかた館〉)また,展覧会の展示作品に関わる教科書の内容や本プロジェクトの内容を合わせて展示することで,鑑賞者となる児童・生徒や保護者,教育関係者ならびに世界遺産関連施設となる会場に来館した一般の方々に広く研究内容を紹介した。展示にあたっては連携した小学校を中心に地区の図画工作科研究部会の先生方に協力を要請し,研究内容の理解を深めた。これにより,本プロジェクト終了後も連携を深め,本展を継続していくことが確認できた。 レッジョ・エミリア市版の学習指導要領となる「公教育紀要」(Annali della Pubblica Istruzione)では,「体と動き」「映像,音,色」「話と言葉」といった幼児教育の表現領域に近い括りで解説され,日本の美術教科にあたる言葉としては,「アートと映像」と示されるように映像を重視していることが分かる。実際に授業内容を記録するドキュメンテーションはポスター形式のものと動画で編集され公に展示されることとなる。これらの分析を基に研究者は新規課題として幼小連携に係る研究を企画しているが,映像を重視する傾向はICTを活用した学習につながることが予測できる。 小中一貫教育を見通したカリキュラムは,具体的な教科書題材のつながりを意識して作成したが,図画工作科ならびに美術科の教科書が新学習指導要領に沿って順次改訂されることから,改訂された内容に合わせて小学校(2020-2021年度),中学校(2022年度)にオリジナル教材集としてまとめなおし,連携小・中学校や教育委員会に提案する。
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