2017 Fiscal Year Research-status Report
体育系大学の教職課程に位置付けた障害者スポーツ指導者養成プログラムの開発
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17K04952
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
渡邉 貴裕 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 先任准教授 (00621731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡 正 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (30508289)
鈴木 宏哉 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (60412376)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 特別支援学校 / 障害者スポーツ / パラリンピック教育 / 保健体育科 / 教職課程 |
Outline of Annual Research Achievements |
特別支援学校において体育の指導にあたる教員が、児童生徒の将来を見据えて、スポーツ環境をどうとらえ、活用し、平素の授業を展開しているのかを明らかにするために、全国の特別支援学校高等部1,200校(分校、分教室を含む)を対象に質問紙調査を行った。 IASSIDD国際知的・発達障害学会のアジア環太平洋地区会議(タイ・バンコク)にて、自主シンポジウムを主宰し、日本のオリンピック・パラリンピック教育の取組について発表し、討論・情報交換を行った。また、APPEC2017アジア太平洋体育学会(香港)にて、日本の学校教育現場における障害者スポーツの取組と教員養成ついて発表し、討論・情報交換を行った。 保健体育科の教職課程における教科に関する科目(実技科目)の中に、各種目それぞれ1コマ分に障害者スポーツ種目を試験的に導入した。平成29年度は、バスケットボールで車椅子バスケットボール、サッカーでアンプティーサッカーの授業を展開し、合わせて受講生に対して聞き取り調査(半構造化面接)を行い、障害者スポーツ種目の体験・実施による障害理解や授業の満足度等、心理的変容について調査を行った。 学校教育現場やスポーツ活動現場へのインターンシップに際しては、学内に本研究を推進する学生ネットワークを構築し、パラスポーツ体験会、交流会、イベント等の運営スタッフ・ボランティアスタッフの募集を行った。こうしたネットワークを活用し、近隣の小中学校においてパラスポーツ体験会を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年目に計画していた特別支援学校への全国調査について、対象者を縮小して実施し、その成果を関連する学会等で発表を行った。また、2年目に計画している、大学の保健体育科教職課程の実技科目等における障害者スポーツ種目の導入についても、試験的に前倒しで実施し平成30年度は種目を増やして実施する予定である。さらに、3年目に計画している、学校教育現場やスポーツ活動現場へのインターンシップについても、すでに着手しており、今後はより質の高いプログラムを提供できるよう実施内容と指導方法についての検討を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
学校教育現場やスポーツ活動現場へのインターンシップを行う。特に学校教育現場へのパラスポーツ体験会については、単にスポーツの体験にとどまらず、児童生徒が障害理解や共生社会といったキーワードについても学べるよう、効果的なプログラムを開発し展開する。1年目の研究成果をもとに、免許更新講習等の指導者講習会を実施し、卒業生のリカレント教育を行う。
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Research Products
(5 results)