2017 Fiscal Year Research-status Report
A Study on the Long-term Durability of Hybrid Curing Agent
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17K06518
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Research Institution | Aichi Institute of Technology |
Principal Investigator |
呉 承寧 愛知工業大学, 工学部, 教授 (90609405)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩月 栄治 愛知工業大学, 工学部, 教授 (10278228)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 多機能被膜養生剤 / 養生効果 / 耐久性向上効果 / 被膜養生剤効果の持続性 / 耐候性と耐光性促進試験 / 熱冷繰り返し試験 / 吸水率の変化 / ASR抑制効果の変化 |
Outline of Annual Research Achievements |
養生機能と耐久性向上機能を兼備するハイブリッド被膜養生剤(以下はCB養生剤と略称)の養生効果と耐久性向上効果が実験室レベルで確認したが、CB養生剤の耐久性向上効果の長期持続性に関する検討は十分ではないのが現状である。本研究は、実験室内の促進劣化試験と厳しい自然環境での暴露試験と組合せ、CB養生剤の耐久性向上効果の長期持続性を確認する。具体的に、室内促進劣化試験と厳しい自然環境での暴露試験の前後に、CB養生剤を塗布した試験体に対して、透水性、中性化抵抗性、塩化物イオン浸透抵抗性、およびASRの抑制等の耐久性試験を行い、CB養生剤の耐久性向上効果の持続性限界を確認する。 平成29年度の研究計画は、室内促進劣化試験によるCB養生剤の耐久性向上効果の持続限界を解明することである。CB養生剤の耐久性向上効果の持続限界を解明するために、有機材料の長期耐久性を調べる促進耐候性および耐光性試験(キセノンランプ法)、および熱冷繰返し抵抗性試験によって、CB養生剤を塗布した試験体の促進試験前後の耐久性を調べ、耐久性向上効果の持続性の高いCB養生剤の種類を選出し、次の厳しい自然環境の暴露試験で選出したCB養生剤の耐久性向上効果の持続性を再確認する。 促進耐候性および耐光性試験の結果から、自然環境の直射日光で4年間の暴露に相当する1840時間のキセノンランプ照射後でも、耐久性向上効果に関連するCB養生剤の透水性の低減効果が約50%維持していることが確認された。一方、最低温度15度と最高温度85℃の熱冷繰り返し試験の結果から、200サイクル後でもCB養生剤の耐久性向上効果が維持していることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の研究は計画通りに進んでいる。しかし、耐候性および耐光性の促進試験においては、キセノンランプの照射時間が4600時間と長く、現在も試験が継続している。また、熱冷繰り返し試験においては、200サイクル暴露を受けても、CB養生剤の効果が維持されているため、ASR抑制効果を確認する試験体が膨張しておらず、ASR抑制効果を確認する促進試験も継続している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究は、昨年度で終わらなかった室内の促進試験を継続しながら、当初の本年度研究計画に従って進む。
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Causes of Carryover |
外部機関に依頼して行っている、被膜養生剤の「耐候性および耐光性促進試験(キセノンランプ法)」と熱冷繰り返し試験後の被膜養生剤の「中性化抵抗性の促進試験」の試験費は、今年度に試験が終わっていないため、次年度に試験終了後、請求される。
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