2018 Fiscal Year Research-status Report
Systematic measurements of production cross sections for medical radioisotopes
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17K07004
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
合川 正幸 北海道大学, 理学研究院, 教授 (00374736)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
右近 直之 福島県立医科大学, 先端臨床研究センター, 助教 (70792985)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 医療用放射性同位体 / 核反応断面積 / 放射化法 |
Outline of Annual Research Achievements |
放射性同位元素(RI)は様々な分野で利用されており、医学分野においてはがんの診断や治療などに利用されている。医療用RIの生成に重要な核反応断面積について、欠落しているデータ及び精度向上が必要なデータを系統的に測定することで、医療分野へ貢献する。特に、入手が容易な自然存在比の金属箔を標的とし、陽子、重陽子及びα粒子などの荷電粒子を入射粒子として用いた場合の医療用RI生成核反応断面積を系統的に測定する。このような系統的な実験の結果を用いることにより、不要なRI生成を抑えつつ、目的とする医療用RIの生成効率を最大化するような反応及びエネルギーを調べることが可能となる。 実験手法としては、医療用RI生成断面積の取得実験で一般的に利用されている手法である、放射化法、積層箔法、γ線分光法を用いた。本年度は、理化学研究所AVFサイクロトロンで24MeVに加速した重陽子及び50MeVに加速したα粒子を用い、93Nb, 89Y, natZn, 159Tb標的への重陽子入射反応、natEr, Tm, Ni, W標的へのα粒子入射反応実験を行った。それぞれの反応から得られる医療用RI(68Ge, 89Zr, 177Lu, 188Re等)の生成断面積を測定した。測定結果の解析を進め、結果が得られた実験から学術論文等として順次発表している。 その結果、昨年度本事業で実施した実験と併せ、natZr標的へのα粒子入射反応による99Mo生成、93Nb標的への重陽子入射反応による93mMo生成、natAg標的へのα粒子入射反応による111In生成、natZn標的へのα粒子入射反応による68Ge生成、計4編の論文が学術雑誌に掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
理化学研究所AVFサイクロトロンで24MeVに加速した重陽子及び50MeVに加速したα粒子を用い、系統的な医療用RI生成断面積測定実験を順調に進めている。実施した実験の解析を進め、結果が得られた実験の発表、論文化も順調に進んでいる。一方、ハンガリー原子核研究所で実施を予定している陽子入射反応実験については、2019年度に実施することになった。 このように、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
実施済みの重陽子入射反応及びα粒子入射反応の実験について解析を進め、医療用RI(89Zr, 99Mo, 177Lu, 188Re等)の生成断面積を導出する。また、ハンガリー原子核研究所で実施を予定している陽子入射反応実験について日程調整を進める。
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Causes of Carryover |
当初計画していた2019年春の原子力学会での発表について、本事業とは直接関係しない内容に変更したことで、本事業からの支出を取りやめた。本事業の内容を発表するため、次年度に使用する。
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