2019 Fiscal Year Research-status Report
Molecular analysis of neural-specific phosphotyrsine signal adaptor, ShcB and ShcC
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17K07111
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Research Institution | Fukuoka International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
森 望 福岡国際医療福祉大学, 医療学部, 教授 (00130394)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 老化脳 / 可塑性 / 神経細胞 / シグナル伝達 / アダプター / カルシウムイオン |
Outline of Annual Research Achievements |
長崎大学の動物施設に残しているShcB系およびShcC系の遺伝子改変マウスの若齢群、老齢群の脳サンプルを回収、冷凍保存するとともに、残りのマウスの処分を進めた。ShcB欠損マウスの小脳内でのSERCA2のmRNA発現レベルを確認した。ShcB欠損での小脳可塑性の低下のデータについて既存のデータを精査して組み替えた。論文原稿については推敲を重ね、データを再配置し、ディスカッションを補強して再投稿を試みている。今年度内の受理をめざす。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年3月に前職(長崎大学)を定年退官となり、4月より現職(福岡国際医療福祉大学)へ異動した。できれば一年のうちに長崎から研究機器を輸送して縮小ながらも研究体制を整えようと努力していたが、受け入れ先の方針転換により多くの機器の輸送ができなくなった。そのため、可能な限り以前の共同研究者に補強実験を依頼したが、それもすでに配置換え等の理由により分担不可能となった。それで、現状可能なすべてのデータでの投稿を試みているが、簡単には受理されない状態が続いている。以前の連携研究者とも連携して、この状況を打破できるよう論文原稿の推敲を重ねている。
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Strategy for Future Research Activity |
予定したレベルでの研究完了には届かないが、現状で認められるレベルでの論文としての完了をめざしている。追加実験は事実上不可能となっているので、論文のディスカッションを補強するよう努めている。今年度中での採択が確実となるよう、論文原稿の質を高める最善の努力をしていく。一方で、Shc関連のシグナルアダプターによる神経機能制御および老化の制御の関する論文を精査して総説のとりまとめと、できれば書籍としてのとりまとめも努力してゆく。
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Causes of Carryover |
前職の長崎大学の研究室から現在の職場へ研究機器を移送する計画だったが、その後こちらの受け入れに対する方針が変わったため研究資材の準備等が整わず、こちらでの実験ができなくなったため。 今後の使用計画としては、本研究のShc関連論文の投稿および受理にかかる費用と、受理の見通しがたった時点で、分野的に適切な国際学会等での研究発表にかかる費用を予定する。また、学会旅費以外に、国内移動が可能な状況となれば、論文原稿の推敲など必要な場合、以前の教室員や連携研究者との研究打ち合わせ旅費として一部使用する予定。
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