2019 Fiscal Year Annual Research Report
Clarification of the functional significance of DUSP4 and its therapeutic application in colorectal cancers.
Project/Area Number |
17K08696
|
Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
一万田 充洋 大分大学, 医学部, 客員研究員 (60770146)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猪股 雅史 大分大学, 医学部, 教授 (60315330)
衛藤 剛 大分大学, 医学部, 准教授 (00404369)
白下 英史 大分大学, 医学部, 講師 (50596955)
守山 正胤 大分大学, 医学部, 教授 (90239707)
泥谷 直樹 大分大学, 医学部, 准教授 (80305036)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 大腸癌 / DUSP4 / MAPキナーゼ阻害 / 細胞周期 |
Outline of Annual Research Achievements |
大腸癌切除術の組織検体を用いた免疫組織化学の結果から、大部分の大腸癌はDUSP4の発現低下に伴うMAPキナーゼの活性化により浸潤することがわかった。また一部の症例では深部に浸潤してもDUSP4の発現が高レベルに保たれていたことから、これらはDUSP4非依存的に浸潤能を獲得していると考えられる。今年度は、これら2つのタイプの大腸癌それぞれについて、DUSP4の機能的意義を検討した。 1. DUSP4依存性大腸癌におけるDUSP4発現低下の意義 DUSP4の発現低下により浸潤能を獲得している大腸癌細胞株(SNU-503およびSNU-1033)を用いて、ドキシサイクリン誘導性にDUSP4を発現する細胞株の樹立を試みた。現在、puromycinにより目的とする細胞株を選別しているところである。樹立した細胞株を用いて、誘導前後の細胞を比較検討することで以下の項目を明らかにする。①MAPキナーゼ活性の変化、②細胞浸潤能の変化、③免疫不全マウスを用いた移植モデルの作成、④移植モデルを用いたMAPキナーゼ阻害薬の有効性の検討。 2.DUSP4非依存性大腸癌におけるDUSP4発現維持の意義 DUSP4を高発現している大腸癌細胞株(SNU-C5、SNU-C2AおよびHCT116)において、siRNAでDUSP4のノックダウンを試みた。予想に反してMAPキナーゼ活性の変動はなく、増殖が有意に抑制された。増殖抑制に関わる機序を検討したところ、細胞周期が遅延していることが分かった。これらの知見は、DUSP4が特定の大腸癌症例において「がん遺伝子」として機能していることを示唆している。現在、追加実験を施行しているところである。
|
Research Products
(2 results)
-
[Journal Article] A transgenic mouse expressing miR-210 in proximal tubule cells shows mitochondrial alteration: possible association of miR-210 with a shift in energy metabolism.2020
Author(s)
Nakada C, Hijiya N, Tsukamoto Y, Yano S, Kai T, Uchida T, Kimoto M, Takahashi M, Daa T, Matsuura K, Shin T, Mimata H, Moriyama M.
-
Journal Title
J Pathol
Volume: 4
Pages: In press
DOI
Peer Reviewed
-