2017 Fiscal Year Research-status Report
ランゲルハンス細胞組織球症―次世代シーケンサーを用いた新規バイオマーカーの解析―
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17K08743
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
村上 一郎 高知大学, 教育研究部医療学系連携医学部門, 教授 (80548701)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ランゲルハンス細胞組織球症 / RNA 解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
ランゲルハンス細胞組織球症(LCH)は、腫瘍性疾患なのか反応性疾患なのか?長い間議論の対象であったが、我々は LCH は腫瘍性疾患であり反応性疾患であると考えている。 我々は、IL-17 エンドクラインモデル、IL-1 ループモデル等の論文報告を通じて、「腫瘍原性形質を有する異常ランゲルハンス細胞が何らかのトリガーに過剰反応した疾患」という LCH 発症モデルを報告してきた。 なお、ストレス刺激の一つの要因として、メルケル細胞ポリオーマウイルスが関与している可能性を示し、それに基づいて提唱した IL-1 ループモデルは、血液腫瘍の WHO 分類に関する書籍(WHO Classification of Tumours of Haematopoietic and Lymphoid tissues Revised 4th Edition、2017 年発刊)に於いて、etiology として引用されている。 かつて、平成 23-25 年及び平成 26-28 年度の科学研究費補助金を受けた研究に於いて、LCH 亜型間で有意差のある血清タンパクを質量分析にて探索、同定した。 その成果として得られた血清の質量分析器による検討結果(IL-6 に反応して肝細胞が産生する急性相蛋白質の一つである 血清 ITIH4 レベルと亜型に相関あり)等も考慮し、新たな LCH 発症モデル(遺伝子異常等の腫瘍性側面、ストレス刺激と言う炎症性側面及びそれらに対する反応の面から成るトリプルファクターモデル)を提唱しつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
LCH 患者末梢血を PAX gene Blood RNA System (34) サンプルから、RNA 抽出しつつあり、HiSeq (イルミナ株式会社)等の解析の委託についても検討中であり、概ね順調と考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
RNA 抽出後の LCH 患者末梢血を HiSeq 解析をし、LCH 亜型間で有意差のある物質を選び出す。かつて、平成 23-25 年及び平成 26-28 年度の科学研究費補助金を受けた研究での成果として、LCH 亜型間で有意差のある血清タンパクを質量分析にて探索、同定した 。 今回は、患者末梢血における RNA に着目した研究であり、同様に探索、同定へと推進する予定である。
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Causes of Carryover |
RNA 抽出を勧めつつあるが、解析委託先に関して、複数候補があり、選定を慎重に進めているため。
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Research Products
(2 results)