2017 Fiscal Year Research-status Report
ケアマネジャー向けアドバンス・ケア・プランニング面接技能教育プログラムの開発
Project/Area Number |
17K08912
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
平川 仁尚 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (00378168)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 秀明 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00323147)
阿部 恵子 愛知医科大学, 看護学部, 教授 (00444274)
江 啓発 名古屋大学, 医学系研究科, 講師 (20713887)
青山 温子 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (40184056)
阿部 泰之 旭川医科大学, 大学病院, 講師 (40447090)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 終末期ケア / ケアマネジャー / 在宅看取り / 教育プログラム / 面接 / アドバンス・ケア・プランニング / ソーシャルワーカー / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)について高齢者に面接をする際のポイントを明らかにするために、姫路市医療生協のケアマネジャー11名と愛知県にある1病院のソーシャルワーカー2名に対してフォーカスグループインタビューを実施した。ここでは、ケアマネジャーが利用者全員に対して初回面談時に指定された書式で ACP に関する相談を行っている。研究代表者、研究分担者、研究協力者が、そのインタビューで得られる質的データを内容分析により構造化した。 結果、高齢者のACPに対する準備性、支援者と高齢者・家族とのコミュニケーション、個別性の高い終末期の希望、終末期ケアの選択肢の説明の困難さの4テーマが挙げられた(現在海外ジャーナル投稿中)。これらを基に、平成30年2月に、ワーキンググループが集まり、プログラムプランニングのためのワークショップを開催した。教育目標の設定、教育方法の検討、シミュレーション用のシナリオ、評価者と参加者用資料の作成を行った。資料には、心肺蘇生、人工呼吸器、人工栄養療法等、救命・延命処置を分かり易く説明するための資料が含まれている。また、標準模擬患者SPの演技シナリオも同時に行った。シナリオは、がん、非がんの高齢者の、日常診療の現場でよくみられるパターンと望ましいパターンの2パターンとなった。先行研究のレビューにより、ACPの中の「尊厳」の部分の分析力がケアマネジャーに求められることが分かったため、質的研究手法を応用した簡単な分析手法のセッションをプログラムに盛り込むこととなった。学習効果の測定のための、OSCE用の面接技能測定評価票・尺度の作成は現在検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
学習効果の測定のための、OSCE用の面接技能測定評価票・尺度の作成は現在検討中となっており、時間は要さないが、当初の計画よりは遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
やや遅れているものの、概ね順調に来ていると評価している。当初の計画通り、次のように、全国の拠点における ACP 面接技能教育プログラムを実施する予定である。対象は、旭川、秋田、名古屋、姫路の 4 市のケアマネジャーとする。本 4 市は、研究代表者らが 長期にわたりケアマネジャーなど介護系専門職を対象にした終末期ケア教育を行ってきた場所であり、大学や関連施設から研究協力が得られやすく、参加者の募集がしやすい。参加者を各市8-10名募集する(計30-40名)。プログラム終了後は、自身の録画、 総合評価、ACP 自己学習用の資料を持ち帰り、各自で振り返り学習をしてもらう。再度、ACP 面接技能教育プログラムの参加者へのフォローアップを兼ねて、実施後 3-6 か月目 にほぼ同一内容のプログラムを各市で実施する。
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Causes of Carryover |
当該助成金はすべて研究分担者の未使用分である。 研究代表者の実母の逝去により、徳島で予定されていたプログラムが中止となった。そのため、旅費および活動資金が繰り越しとなった。このプログラムのための資金は次年度に使用予定である。
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