2018 Fiscal Year Research-status Report
臨床症状を反映した血中活性型IL-1βの病態検査法の確立
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17K08983
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
浦野 健 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (70293701)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉浦 智子 島根大学, 医学部, 特別協力研究員 (60647402)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 炎症 / IL-1β / IL-18 / モノクローナル抗体 / バイオ医薬品 |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性炎症は、がんをはじめ、自己免疫疾患や生活習慣病、動脈硬化性疾患、神経変性疾患などさまざまな難治性疾患と密接に関連している。IL-1ファミリータンパク質は、炎症や感染防御に重要な役割を果たす実働分子である。これまでタンパク質を測定する方法は存在したが、その測定値と臨床症状との乖離が問題となっていた。臨床症状を反映した簡便・迅速・正確な測定法を確立し、モノクローナル抗体をシーズとしてバイオ医薬品を開発することを目的とした。 1)活性型IL-18を認識するマウスモノクローナル抗体の作製と精製:炎症性サイトカインIL-1βファミリーの IL-18もIL-1βと同様にタンパク質分解酵素caspase-1により切断させることで活性型となる。大腸菌で発現させた活性型 IL-18 タンパク質をマウスに免疫し、IL-18を特異的に認識するモノクローナル抗体5種類を作製した。そのうち11-4.1 はウエスタンブロット・免疫沈降・細胞免疫染色に利用できるばかりでなく、IL-18 の機能を阻害した。さらに、既存の抗体では成し得なかった、患者血液を用いたウエスタンブロット解析で IL-18を提示できるほど同抗体は検出感度が優れていた。さらに、大腸菌で作製したIL-18タンパク質の断片を用いて、モノクローナル抗体の認識部位を詳細に同定した。 2)活性型IL-18のみを認識するマウスモノクローナル抗体の作製と精製:切断部位のペプチドを用いてマウスを免疫し、取得した活性型 IL-18を認識するモノクローナル抗体 9-10.2 はウエスタンブロット・免疫沈降・細胞免疫染色に利用できるばかりでなく、IL-18 の機能を阻害した。さらに、既存の抗体では成し得なかった、患者血液を用いたウエスタンブロット解析で活性型 IL-18を提示できるほど同抗体は検出感度が優れていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
炎症性サイトカインIL-1βファミリーの一つである活性型 IL-18を正確に測定するためのシーズとなる、活性型IL-18断端および断端以外のタンパク質領域をそれぞれ認識するマウスモノクローナル抗体を作製できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
作製したマウスモノクローナル抗体を用いて、その組合せからサンドイッチ ELISA キット化に向けて最適条件を検討する。そして改良を重ね臨床症状を反映した正確な測定法として確立させる。
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[Journal Article] Generation and characterization of antagonistic anti-human interleukin (IL)-18 monoclonal antibodies with high affinity: Two types of monoclonal antibodies against full-length IL-18 and the neoepitope of inflammatory caspase-cleaved active IL-18.2019
Author(s)
Nariai Y, Kamino H, Obayashi E, Kato H, Sakashita G, Sugiura T, Migita K, Koga T, Kawakami A, Sakamoto K, Kadomatsu K, Nakakido M, Tsumoto K, Urano T.
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Journal Title
Archives of Biochemistry and Biophysics
Volume: 663
Pages: 71-82
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Structural basis for promotion of duodenal iron absorption by enteric ferric reductase with ascorbate.2018
Author(s)
Ganasen M, Togashi H, Takeda H, Asakura H, Tosha T, Yamashita K, Hirata K, Nariai Y, Urano T, Yuan X, Hamza I, Mauk AG, Shiro Y, Sugimoto H, Sawai H.
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Journal Title
Communications Biology
Volume: 1
Pages: 120
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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