2019 Fiscal Year Research-status Report
血中miRNA、cfDNAによる特発性慢性痛の客観的診断・評価ツールの作成
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17K09049
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
西江 宏行 川崎医科大学, 医学部, 講師 (20379788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永坂 岳司 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (30452569)
中塚 秀輝 川崎医科大学, 医学部, 教授 (70263580)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 特発性慢性痛 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的の痛みの診断評価ツール作成に向けて症例を集積しているところである。特発性慢性痛症例について、認知行動療法を目的として受診した症例を9例集積した。人工股関節症例は14例集積している。特発性慢性痛症例は、認知行動療法を施行しているが、中断を希望する症例が想定より多いこと、また結果的に症状が改善しなかった症例が多いことから、症例の集積に時間を要している。今年度は、採取している検体の解析(miRNA, cfDNA)や撮影済みのMRIのvoxel based morphometoryによる解析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
特発性慢性痛の集積に特に症状が改善した症例の集積に時間がかかっている。研究責任者の健康状態の影響もあったが、研究分担者の協力により進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、血液検査の解析(miRNA, cfDNA)の解析とMRIのvoxel based morphometoryの解析を行う。特発性慢性痛の症例では、予想よりも脱落例や改善しなかった症例が多く、改善例が少なかったが、その中でも特に改善した例を抽出して解析する予定である。 人工股関節置換術症例の前後でも血液検査の解析とMRIの解析を行う予定であるが、こちらは予定の15例を集積できた。特発性慢性痛とは異なり、「明らかな侵害受容性の痛みを有する」症例であるが、こちらの解析にも重要な意味があると考えている。
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Causes of Carryover |
血液の解析に多くの費用が掛かる予定である。現在雇用中の研究補助員に協力を仰ぎ、費用対効果の大きい解析ができるように考えたい。2018年~2019年上旬にかけて体調不良の影響があり、学会への演題は登録しなかったため、次年度使用が生じた。その分は、次年度血液検査の解析に使用する予定である。
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