2018 Fiscal Year Research-status Report
悉皆性のある脳卒中発生疫学に基づいた地域最適な機能別必要病床数の推算と評価研究
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17K09210
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
上野 雅巳 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (10309544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中尾 直之 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (30301435)
北野 尚美 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (40316097)
山野 貴司 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (40624151)
熊谷 美香 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (60527779) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 脳卒中 |
Outline of Annual Research Achievements |
県内全域の7つの二次保健医療圏の10医療機関において、2012年1年間に入院治療した脳卒中のデータベースを構築した。 脳卒中(くも膜下出血(ICD10 160)、脳内出血(161)、その他の非外傷性頭蓋内出血(162)、 脳梗塞(163)、脳卒中,脳出血又は脳梗塞と明示されないもの(164)、脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの(165)、脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの(166)、その他の脳血管疾患(167)、他に分類される疾患における脳血管障害(168)、脳血管疾患の続発・後遺症(169)の発生)の急性期、回復期、維持期を追跡して情報収集した。 救急車搬送記録と診療録、県連携パスの情報患者の年齢、性別、居住地、病名、発症時刻と発症場所、県連携パスの第1・2・3段階医療機関それぞれの入院日時と退院日、病型別の退院時の機能予後(modified Rankin Scale:mRS)、救急車搬送の有無と入電・交渉記録、治療・ケア内容、介護度を突合することで、脳卒中患者の医療と介護の実態を記述分析した。 医療機関データベースについて、解析計画に基づいて解析を実施し結果の疫学的記述を行う。 医療(在宅医療を含む)と介護と生活支援の資源につき、脳卒中に関わる現状を可視化する。 患者の医療機関へのアクセシビリティなど地理的要因によって転帰や予後に差が生じるのではないかという仮説のもと、GISを用いて、患者の移動距離を、居住地と、第1段階医療機関(和歌山県立医科大学附属病院を含めた10病院)、第2段階医療機関、第3段階医療機関について分析する。結果を地図上に現し、脳卒中患者の移動軌跡を図示して、資源配置との関係を可視化に努めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
脳卒中発生の状況と対応した医療資源(病院、診療内容)及び転帰についてまとめているところであるがさらに体制を整えデータ構築と解析に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
患者の医療機関へのアクセシビリティなど地理的要因によって転帰や予後に差が生じるのではないかという仮説のもと、GISを用いて、患者の移動距離を、居住地と、第1段階医療機関(和歌山県立医科大学附属病院を含めた10病院)、第2段階医療機関、第3段階医療機関について分析する。結果を地図上に現し、脳卒中患者の移動軌跡を図示して、資源配置との関係を可視化する。脳卒中の発症・治療・ケアの各段階における受療の実態と、資源提供のミスマッチを議論する事を進めていきたい。
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Causes of Carryover |
脳卒中の病院前から、急性期、回復期、維持期までを追跡し、医療と介護の実態を明らかにし、医療機関での急性期情報に、救急車搬送情報と入電・交渉記録、及び県連携パスの情報を突合してるところであるが、研究、解析が進行状況であり今年度に行いたい。
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