2020 Fiscal Year Annual Research Report
Stress assessment by psychophysiological monitering in daily life and predive evaluation of psychosomatic disease.risk.
Project/Area Number |
17K09335
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
神原 憲治 香川大学, 医学部, 教授 (90440990)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小西 奈美 京都橘大学, 看護学部, 専任講師 (30535810)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ストレス / 心身医学 / セルフモニタリング / 日常生活 / 時系列データ / ウェアラブルデバイス / 活動量 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実施計画に基づき、今年度は日常生活での心身モニタリングによるストレス評価データの解析を行った。ストレス評価の測定は、生理指標についてはウェアラブルデバイス(アクチグラフ)及び心拍センサー(POLAR社 H10)を用い、心理指標については「セルフモニタリングダイアリー」を用いた。「セルフモニタリングダイアリー」は、日常生活における主観的ストレス等を、携帯端末で入力できるよう本研究で開発したアプリケーションである。今年度は、取扱い機能をさらに改善して最終バージョンとした。 データ解析については、①生理指標(活動量及び心拍)の経時的データの解析、②セルフモニタリングダイアリーによる心理指標との関連を検討した。 ①生理指標の解析では、a)活動量のスコアリング(MVPA:中高強度身体活動など)、b)1週間の活動量、心拍のトレンドグラフ、c) トレンドを除いた概日リズム、に分けて、生理指標の大きさだけでなく、その変化のパターンに着目して解析を行った。 トレンドグラフについては、仕事などのストレス負荷が多い日は活動量や心拍が変化するなどの関連がみられた。活動量の概日リズムについては、午前活動型、午後活動型などの可視化が健康管理等に役立つことが示唆された。心拍の概日リズムについては、日中活動時と夜間就眠中との切り替えが明確なほど健康度が高い可能性などが示唆された。 ②心理指標の解析については、典型的なケースについて、心身のストレス度、不安、抑うつなどの指標と生理指標との関連を検討した。上記トレンドの解析を行う上で、心身の状態が変化するイベントを記録できることや、活動のカテゴライズが上記解析を行う上で有用であることなどが示唆された。 日常生活での心身モニタリングの解析では、絶対値の評価だけでなく、変化のパターンに着目することが重要であり、時間レベルを分けて解析することが有用と考えられた。
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Research Products
(5 results)