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2017 Fiscal Year Research-status Report

自己免疫性原発性アルドステロン症の確立と自己抗体測定法の開発

Research Project

Project/Area Number 17K09877
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

出村 昌史  金沢大学, 医学系, 准教授 (00507080)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西條 清史  金沢大学, 医学系, 教授 (00178469)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords原発性アルドステロン症 / 自己免疫疾患
Outline of Annual Research Achievements

原発性アルドステロン症および正常者から血清を126サンプル収集し、IgGを抽出した。
原発性アルドステロンの原因遺伝子として報告されているKCNJ5、ATP1A1、ATP2B3、CACNA1D、CACNA1Hに対する自己抗体の有無を検索した。それぞれの発現ベクターをHEK293細胞に発現させ、ウエスタンブロットを行った。ELISA、抗原吸収実験の確認実験を行った結果、これらに対する自己抗体の存在は否定的であった。
次に、原発性アルドステロン症のうち、副腎静脈サンプリングにて両側性のアルドステロン過剰分泌と診断された症例のIgGおよび正常者のIgGを副腎由来培養細胞H295Rに添加し、CYP11B2(アルドステロン合成酵素遺伝子)の遺伝子発現の変化を測定した。また、CYP11B2の増加作用を有するカリウムもH295R細胞に添加し、刺激作用陽性コントロールとして用いた。この解析から、CYP11B2発現増加作用を有するIgGを7症例同定した。
この事実は、両側性アルドステロン分泌過剰症例のIgGにCYP11B2遺伝子発現増加作用があることを示している。また、CYP11B2刺激性IgGは、両側性アルドステロン分泌過剰症例15例のうち7例に認められ、CYP11B2刺激性IgGは高率に存在することが示唆された。
それらの症例のIgGとH295R細胞抽出液とで免疫沈降を行った。現在、質量分析により、自己抗原の同定を試みている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

両側性アルドステロン過剰分泌と確定している症例のうち7症例で、アルドステロン分泌刺激作用を有するIgGの存在が明らかになった。今後、自己抗原を同定していく予定である。

Strategy for Future Research Activity

免疫沈降、質量分析により、自己抗原の同定を試みる。自己抗原の候補について、ウエスタンブロット、免疫蛍光細胞染色によりバリデーションを行う。また、IgGのアルドステロン合成酵素産生刺激作用を確認するため、IgGの細胞内Ca濃度上昇作用やパッチクランプによる電位変化作用を確認していく。

URL: 

Published: 2018-12-17  

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