2017 Fiscal Year Research-status Report
胎児期曝露に関するtrans-generational effectの解明
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17K10199
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Research Institution | National Center for Child Health and Development |
Principal Investigator |
小川 浩平 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 周産期センター, 医員 (40526117)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒田 尚子 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 周産期・母性診療センター, 医長 (70214723)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 胎児期の曝露 / 妊娠アウトカム / 母子手帳 |
Outline of Annual Research Achievements |
胎児期の曝露が児の健康アウトカム(喘息、自閉症など)や成人期の健康アウトカム(高血圧・糖尿病など)の一部を規定しているとする考え方が注目を集めている。そこで、本研究では女児における成長後の妊娠アウトカム・孫の新生児アウトカムへの影響、すなわち娘の妊娠を介した世代を超える影響(trans-generational effect)に関しての調査を行っている。本研究では日本独自のシステムである「母子手帳」を用いることで客観的で比較的正確な自身の出生時の各曝露因子をデータ抽出出来ると考え、成育医療研究センターで出産予定の妊婦を対象として自身の出生時母子手帳データを提供してもらうことで、妊婦自身が胎児期に受けた曝露因子に関するtrans-generational effectを検討する予定とした。本研究は3年計画で行われる予定となっており、初年度である平成29年度は本研究計画の倫理審査委員会への申請・承認、研究補助員の雇用、研究を行う当該部署(成育医療研究センター産科)への周知活動を行った。それらの準備期間を経て、平成30年2月より参加者のリクルートを開始した。2月3月はリクルート開始時期でもあり、リクルートを制限して行ったため、研究参加への声かけは48名、そのうち母子手帳を持参して頂けた方は31名であった。また、母子手帳を持参して頂けた方のデータは順次データベース化を行っている。4月以降はこれまでの準備を踏まえてリクルートを本格的に開始、一日平均7名を目標にリクルートを継続していく予定としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
倫理委員会の申請・承認や研究補助員の雇用にやや時間を要したため、当初の予定よりも遅れて2月から参加者の募集開始となった。しかし、2月の研究参加者募集開始からは順調にリクルートが進んでおり、4月からはさらに本格的にリクルートを継続していけると考えている。そのため、現状よりも計画が遅れることはないと考えられ、研究の遅延は最小限であると判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
現行のリクルート方法では一日約7-8名の参加者の募集が可能で有り、このままの計画を継続することで十分量の参加者が募集できると考えている。従って、研究計画の変更や追加課題などはないと考えている。
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Causes of Carryover |
倫理委員会承認までの時間があり、リクルート開始が遅れたため、使用額が少なくなり繰り越しが生じた。次年度使用額に関しては、リクルートを進めて行く上で必要な人件費、謝金等に使用していく予定としている。
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