2018 Fiscal Year Research-status Report
症状-バイオマーカー-薬理プロファイルから考える新たなせん妄薬物療法に関する検討
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17K10298
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
谷向 仁 京都大学, 医学研究科, 准教授 (60432481)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 真一郎 岡山大学, 大学病院, 助教 (50379765)
中川 俊作 京都大学, 医学研究科, 助教 (50721916)
武田 朱公 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (50784708)
大井 一高 金沢医科大学, 医学部, 講師 (70629203)
片山 泰一 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 教授 (80333459)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | せん妄 / 注意機能 / 視線計測 / 神経伝達物質 / 薬物療法 / 早期発見 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度、視線計測装置によりせん妄の早期症状を捉えるにあたっての課題としてパレイドリアテストの利用可能性を検討しており、2018年度においては検討症例数を増やし実際に課題の一つとして利用することとした。2018年度は研究代表者施設において、せん妄対策チームの立ち上げ活動が重なったため、その準備と並行してせん妄対策チームの活動と本研究とが連動して行えるよう、チームメンバーおよび協力病棟と協議を行い、その体制を反映した形での倫理委員会申請内容に修正中である。 今後、速やかな研究遂行に活かすために、これまで研究代表者が介入した過去のせん妄症例についての後ろ向き検討を行ったところ、ヒスタミンH1受容体やノルアドレナリンα1受容体に強い親和性を示す抗精神病薬をせん妄マネジメントに用いた場合においては、せん妄は増悪しにくい可能性が示唆されたことから、今後の検討にも役立てる予定である。 一方、研究代表者が当該年度において、「がん患者のせん妄ガイドライン」の発刊に携わっており、次期改定時に当研究結果を盛り込むことについても検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者の施設内異動後の業務との兼ね合いで、臨床業務状況の変化が影響している点が大きい。そのため、当該年度に結成することとなったせん妄対策チームとの連動を行うことでこの点をカバーすることを目指し、討議に時間を要した。 現在チームとの連携及び人員が確保でき、新たに実施体制が整ったことから、迅速に計画を遂行する。
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Strategy for Future Research Activity |
せん妄対策チームとの連動により迅速に計画を遂行する。 また、研究分担者と密に連絡をとり、進捗の確認を適宜確認するとともに、得られたデータの解析について適宜相談し進める。
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Causes of Carryover |
進捗が遅れたため、次年度への繰り越しが生じた。本年度に昨年度使用予定であった額を含め、物品費、旅費、人件費などに計画通り使用する。
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Research Products
(13 results)