2017 Fiscal Year Research-status Report
神経変性疾患のMR診断補助ソフトの開発とマルチモダリティデータによる多角的解析
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17K10424
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
佐藤 典子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, その他, その他 (10322017)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 博史 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 脳病態統合イメージングセンター, センター長 (90173848)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | MRI / 神経変性疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は20歳以上の精神・神経疾患のない健常ボランティア160人にMRI検査を施行した。MRはフィリップス社製3TMRで機種はAchiva、32チャンネルの頭部用コイルを使用した。MRのシークエンスは3DT1volume data(矢状断の3D MPRAGE、実行スライス厚0.6mm、加算回数1回)、DKI(32軸、2.5x2.5x2.5mm、b=0, 1000, 2000、加算回数1回ずつ)、軸位断T1,T2強調画像、冠状断FLAIRである。健常者の3DT1volume dataをVBMに入力し正常データベースを作成した。 当院神経内科を受診している神経変性疾患患者(パーキンソン症候群、脊髄小脳変性症群、筋萎縮性側索硬、筋ジストロフィー等)のMRIと核医学検査を施行し、データを収集した。MR撮影は健常者同様フィリップス社製3TMRのAchivaを使用し、20人のデータを取得した。撮像シークエンスは健常者同様。また核医学検査は5例のDatScanと6例のMIBG検査を施行。DatScan の撮影は[123I]FP-CITを167MBq静注後3時間で撮影した。機器はシーメンス社製SPECT/CTのSymbiaで、低中エネルギー用コリメーターを使用し、システム解像度は9mmFWHM。MIBG検査は 123I-ミオMIBGを111 MBq静注後、胸部の15分後の早期層と3時間後の遅延相を撮影後、心集積値と洗い出し率を計算した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り研究は進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度も前年度同様に、神経変性疾患患者を対象に画像検査を行う予定。また今後順次以下の作業も行う予定。MRの3DT1volume dataはSPM8 with DARTELのソフトにて灰白質、白質、脳脊髄液のsegementationをし、統計解析のための下準備を行う。またfree surferにて全脳の皮質厚測定も行う。DKI撮像によるNODDIの手法にて軸索・樹状突起の密度やばらつきを推定するVicやOD値を計測する。またDKIの拡散データを用いて脳内の温度測定を行う。ソフトは酒井が開発した温度自動計算ソフトを使用。DaT SCANにて得られるドーパミントランスポーターの値はDaT Viewのソフトを用いて定量化する。 画像解析は3DT1volume dataを用いてVBM解析を行い、DaT SCANやMIBGの値、また脳内温度との相関をみる。NODDIの手法から得られるVicやOD値とも上記の値との相関を検証する。さらに皮質厚との相関も検討する。また各値を比較した正診率や、また正診率を向上させる組み合わせも検討する。さらに各神経変性疾患群の解析の結果を受けてのVBMでのZスコアーを作成する。各疾患群別にMR3DT1volumeデータをVBMに入力し、正常群と比較して、灰白質あるいは白質の得意な萎縮部位を出す。かつ疾患群で比較して、各疾患で特異的な部位を特定し、その部位のZスコアーを作成する。
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Causes of Carryover |
来年度のデータ解析にかかる時間が当初の見込みより増加することが判明した。本状況を鑑み、今年度計画された支出を抑え、来年度解析処理に携わる人員への謝金を今年度の余剰金より充てる計画に変更することとした。
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