2019 Fiscal Year Research-status Report
Establishment of Strategies of Precision Medicine for Oligometastases Treated with Radiotheapy
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17K10494
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
新部 譲 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (00372912)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神宮 啓一 東北大学, 医学系研究科, 教授 (00451592)
島田 英昭 東邦大学, 医学部, 教授 (20292691)
山下 英臣 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (70447407)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | oligometastases / oligo-recurrence / sync-oligometastases / 個別化治療戦略 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題である「Oligometastasesに対する放射線治療の個別化治療戦略の確立」を 多施設で各種専門家も加え実施している。具体的には、本年度に実施終了した研究もあり、最終結果および関連研究の成果を2つ出した。ひとつは、「Pulmonary oligometastases treated by stereotacti body radiation therapy : a nationwide survey of 1,378 patients」Anticancer Res誌 を 研究代表者の新部が筆頭著者で、本研究課題の分担研究者 山下先生、神宮先生が共著者に入っている。Anticancer Res誌に全体報告を行った。これは、各種あるoligometastasesのうち、肺oligometastasesのみに限定して、掲載時点では、世界最大規模の研究成果である。 この結果、主たるエンドポイントである、全体の3年全生存率は、肺oligometastasesでは、60.3%の結果を得た。さらに oligo-recurrence3群では、全3年生存率 64.0%であり、sync-oligometastases群では、全3年生存率 47.5% (p<0.001) であった。多変量解析結果では、sync-oligometastases群はoligo-recurrence群に比べ、HR (hazard ratio) 1.601 (p=0.014)であった。全体の肺oligometastasesの生存率も良好であった上、仮説として、oligo-recurrence群はsync-oligometastases群より有意に予後良好であることがリアルワールドデータでも示された。その他、関連研究として、「Significant reduction of oncologic pulmonary death by local control for pulmonary oligometastases treated with stereotactic body radiotherapy」Radiother Oncol誌も、新部が第二著者、研究分担者である神宮先生、山下先生が共著者として、共著論文をまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
肺oligometastasesに対する体幹部定位放射線治療の多施設共同研究(1,378症例)の結果が出せて、全体としても、リアルワールドデータで単変量、多変量とも有意に統計学的有意差がついた結果をしめせた。さらに、仮説「oligo-recurrence群は、有意にsync-oligometastasesより予後良好」という結果も示せた。さらに、肺の局所制御が体幹部定位放射線治療では、肺関連癌死を有意に低下させることができるという、踏み込んだ研究成果も出せたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度から、公衆衛生学がご専門で、リアルワールドデータの取り扱いの日本有数の第一人者である、谷原先生に新たに分担研究者に加わっていただいた。さらに、ダイバーシティー研究、実践、およびSDGsに取り組んでいる、片岡先生にも新たに分担研究者に加わっていただいた。これにより、より広範囲で個別化治療戦略の確立に貢献できる体制はできた。他の3名の先生方にも引き続き、分担研究者に加わっていただき、より成果をだしていく。これ以外に、oligometastases(和文と英文、1編づつ)の執筆依頼を引き受けており、次年度中に成果公表される予定である。
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Causes of Carryover |
年度途中に施設変更があり、当初の計画が一時中断したため。さらに、年度末には、COVID-19の国際的パンデミックの影響もあり、研究実施が予定通りいかなくなったため。次年度は、新たに、新規に久留米大学 谷原先生(リアルワールドデータ研究および実践の第一人者)と岡山大学病院 片岡先生(ダイバーシティー、SDGsの研究および実践の第一人者)も加わり、新たな視点での個別化治療計画の進展を行う予定。その他、3名の分担研究者の先生方には引き続き加わっていただき、COVID-19の影響を考慮しながら、できるだけ従前の目的どおりの研究も行う予定。なお、研究代表者も久留米大学への転入予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Pulomary oligometastases treated by stereotactic body radiaiont therapy: a nationwide survey of 1,378 patients.2020
Author(s)
Niibe Y, Yamamoto T, Onishi H, Yamashita H, Katsui K, Matsumoto Y, Oh R, Aoki M, Shintani T, Yamada K, Kobayashi M, Ozaki M, Manabe M, Yahara K, Nishikawa A, Kakuhara H, Yamamoto K, Inoue T, Takada YU, Nagata K, Suzuki O, Terahara A, Jingu K
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Journal Title
Anticancer Res
Volume: 40
Pages: 393-399
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Significant reduction of oncologic pulmonary death by local control for pulmonary oligometastases treated with stereotactic body radiotherapy2020
Author(s)
Yamamoto T, Niibe Y, Yamada K, Aoki M, Onishi H, Katsui K, Dekura Y, Nishikawa A, Manabe Y, Yamasshita H, Jingu K
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Journal Title
Radiother Oncol
Volume: 147
Pages: 86-91
DOI
Peer Reviewed