2017 Fiscal Year Research-status Report
非小細胞肺癌術中迅速リンパ節転移診断のためのCDCA1-OSNA法の開発
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17K10795
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
鈴木 実 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (80312940)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 公英 熊本大学, 医学部附属病院, その他 (20448525)
白石 健治 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (70363538)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 肺癌 / リンパ節転移 / OSNA法 / CDCA1 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究期間内で行いたかった研究内容は以下のとおりである (CDCA1の非小細胞肺癌における発現率の検討)当科にて手術を施行する非小細胞肺癌症例において正常肺および原発巣に加え、該当する肺葉の肺門リンパ節を凍結保存する。それぞれからmRNAを抽出しcDNAに転換。Real-time PCR法にてCDCA1発現を定量し、それらを比較検討する。 (CDCA1の発現の転移リンパ節における発現の検討)凍結したリンパ節からもmRNAを抽出、cDNAを作成し、Real time-PCRにて陰性、陽性を判定。組織診断での陰性、陽性と対比し、感度、特異度を判定する。 (CDCA1-OSNA法の確立)Real-time PCR法にてCDCA1 mRNA発現の有用性が証明した場合、シスメックス株式会社のご協力のもと、OSNAで使用できる試薬の開発を行う。 現在手術検体から腫瘍部、正常肺に加え、肺門、縦隔の代表的なリンパ節の一部を凍結保存し、逐次mRNAを抽出、CDCA1ならびにCK19のmRNAをReal-Time PCRを用いて測定している。腫瘍組織での検討ではCDCA1のReal-Time PCRがCK19よりも偽陽性が少なく、優れた分子マーカーであることが明らかになった。今後も症例を蓄積し、100例ほど集積した時点で解析を行う予定。CDCA1の免疫染色についても現在症例蓄積中で、近日中にはそのReal-Time PCRとの整合性ならびに臨床情報との関連につきて解析する予定。リンパ節からのmRNAの検出については現在症例を蓄積中である。組織からのmRNAの抽出、cDNAの作成は順調に進行中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
順調に症例を蓄積できており、現在のところCDCA1 mRNA検出が転移リンパ節の同定に有用であるというデータが明らかになりつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
さらなる症例の蓄積と、DATAの解析。一定数症例が集まったらその臨床情報との対比を行い、臨床応用に向けてのさらなる検討に向かいたい
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Causes of Carryover |
症例蓄積が不十分だったため、遺伝子解析などの物品費を次年度に回しました。
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