2018 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of mechanism of white matte injury after subarachnoid hemorrhage
Project/Area Number |
17K10822
|
Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
吉岡 秀幸 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (20402076)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 幸治 山梨大学, 大学院総合研究部, 医学研究員 (10644792)
木内 博之 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (30241623)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | くも膜下出血 / 白質損傷 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、くも膜下出血後早期脳損傷における白質障害の機序とその保護機構を解明することが目的であり、特にグルタミン酸、アデノシン三リン酸および酸化ストレスの関与に注目して検討を行っている。 くも膜下出血モデルは、雄性SDラット(8-12週齢)およびC57Bl/6マウス(10-12週齢)を用い、フローセン麻酔下に頚部右内頚動脈から挿入した5-0ナイロン糸で前大脳動脈を穿刺し、作成した。出血後24時間に4%パラホルムアルデヒドで灌流固定を行い、脳を摘出した。脳底部の出血状況は4段階で判定した。ビブラトームで30マイクロメートルの薄切切片を作成した。白質障害の組織学的評価は、ルクソールファーストブルー染色、および抗SMI-32抗体(軸索損傷)や抗degraded myelin basic protein抗体(ミエリン変性)を用いた免疫染色で行った。本年度は、ハイドロエチジン法を用いて、主に酸化ストレスマーカーとの関係を検討した。くも膜下出血後24時間では、脳梁などの白質にsuper oxideのマーカーであるエチジウムシグナルを認め、軸索損傷やミエリン変性などの白質障害との関与が示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
くも膜下出血白質障害モデルでのグルタミン酸受容体やアデノシン三リン酸受容体の役割の解明が遅れているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
ラットくも膜下出血モデルを用い、白質障害におけるグルタミン酸受容体やアデノシン三リン酸受容体の発現を解析する。また、これらの阻害が白質障害に及ぼす効果も検討する。
|
Causes of Carryover |
本年度は既存の試薬等での実験が可能であった。次年度の研究では新規の試薬や抗体を要する予定であり、これに助成金を使用する予定である。
|