2019 Fiscal Year Annual Research Report
Therapeutic efficacy of miR-204 for renal cell carcinoma cells through control of autophagy
Project/Area Number |
17K11129
|
Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
伊藤 秀明 福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (00345620)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 修 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (90242552)
多賀 峰克 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 助教 (00529349)
稲村 聡 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 助教 (50572434)
小林 久人 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (10792541)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 腎癌 / microRNA-204 / オートファジー |
Outline of Annual Research Achievements |
miR-204の発現は正常腎細胞と比較して腎細胞癌において低下していることが報告されており、当施設において過去に施行された腎癌手術で得られた組織標本を用いた解析でも同様の結果が得られていた。腎癌培養細胞においてmiR-204の発現強度が異なる細胞株に対してmiR-204をそれぞれ強制発現させて細胞増殖抑制効果を検討した。過去の論文ではmiR-204の発現が減弱している腎癌細胞株では強制発現によりオートファジーの誘導、癌細胞増殖抑制効果が報告されているが、有意な増殖抑制効果、オートファジー誘導のいずれも確認されなかった。 miR-204単独での増殖抑制効果が示せなかったため、すでに腎癌治療に臨床応用されており、またオートファジー誘導効果が知られるmTOR阻害薬との併用効果を検討した。miR-204強制発現の併用によるmTOR阻害薬の細胞増殖抑制効果、オートファジー誘導の相加・相乗効果はいずれも示せなかった。 miR-204によるオートファジー誘導を応用した腎癌治療のストラテジーは困難と判断し、臨床検体を用いた解析の追跡調査によりmiR-204発現強度と予後の関連を再調査した。miR-204の発現低下は再発、転移までの期間短縮と相関し、全生存率も有意に低下していた。癌組織中のmiR-204の発現低下と腎癌再発・転移との関連性が示唆され、遊走、浸潤能との関連が興味深い。
|
Research Products
(1 results)