2018 Fiscal Year Research-status Report
新規キャリアー細胞を用いた伴侶動物難治性固形癌に対する前臨床有効性試験
Project/Area Number |
17K11279
|
Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
濱田 雄行 東邦大学, 医学部, 客員教授 (90172973)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
打出 毅 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 特任教授 (20327456)
古谷 哲也 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (60647676)
杉山 隆 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (10263005)
小山 義之 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 客員研究員 (00162090)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | オンコリティックアデノウイルス / 伴侶動物 / リアルタイム定量的-PCR / キャリアー細胞 / GM-CSF |
Outline of Annual Research Achievements |
キャリアー細胞投与後の各アデノウイルスを検出するために、各アデノウイルス特異的なリアルタイム定量的DNA-PCRによる検出システムを構築した。各アデノウイルスに対する特異的プライマー作成のため、各アデノウイルスのシャトルベクターを用いてPCRおよびリアルタイム定量的DNA-PCRを行った。pXC1は野生型アデノウイルス(AdE3)作成用のシャトルプラスミド、pXC1-448-mid 0.6は腫瘍溶解性アデノウイルス(AdE3-midkine)作成用のシャトルプラスミド、pCA13-cGM-CSFはイヌcGM-CSF発現非増殖性アデノウイルス(Ad-cGM-CSF)作成用のシャトルプラスミド、pCA13-fGM-CSFはネコfGM-CSF発現非増殖性アデノウイルス(Ad-fGM-CSF)作成用のシャトルプラスミドで、各プラスミドに対する特異性と定量性を検討した後に、各アデノウイルスに対する特異性と定量性についても検討した。各アデノウイルスに対する特異的プライマーは、各プラスミド、各アデノウイルスに対して特異的に定量的に測定できることが明らかとなった。また、キャリアー細胞を投与した供試験犬から採取したサンプルで、1×10000000細胞を投与された供試験犬の血漿サンプルにおいて投与後1日目(6.96 copy/ml)、3日目(1.64×10 copy/ml)にて腫瘍溶解性アデノウイルスAdE3-midkine DNAが特異的に検出された。2×1000000細胞を投与された供試験犬の血漿サンプルにおいて投与後1日目(2.62×10 copy/ml)、3日目(5.43×10 copy/ml)に腫瘍溶解性アデノウイルスAdE3-midkine DNAが特異的に検出された。野生型アデノウイルス(AdE3)、Ad-cGM-CSF、生物活性を有するアデノウイルスは検出されなかった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
東京農工大学におけるキャリアー細胞を用いた伴侶動物臨床試験の申請書に対する許可が下りていないため。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き、東京農工大学のIRBとの交渉により、伴侶動物臨床試験の早期開始に向け努力してゆきたい。
|
Causes of Carryover |
動物臨床試験開始が遅れているため、検査費や試薬購入費に未使用額が生じた。 次年度は、検査費、試薬購入、成果発表のための学会参加や旅費などに使用する予定である。
|
Research Products
(2 results)