2019 Fiscal Year Research-status Report
新規キャリアー細胞を用いた伴侶動物難治性固形癌に対する前臨床有効性試験
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17K11279
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
濱田 雄行 東邦大学, 医学部, 客員教授 (90172973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
打出 毅 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 特任教授 (20327456)
古谷 哲也 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (60647676)
杉山 隆 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (10263005)
小山 義之 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 客員研究員 (00162090)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | オンコリティックアノデウイルス / アデノウイルス / キャリアー細胞 / 遺伝子治療 / ビーグル犬 / 安全性試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
キャリアー細胞による安全性試験については、アデノウイルスによる毒性と感染させる細胞による毒性が考えられるが、これまで、オンコリティックアノデウイルスAde3-midkineとアデノウイルス-cGM-CSFを感染させたキャリアーEHMK-51-35細胞による毒性について研究を行ってきた。この研究により、最高投与量の1x10e7個のキャリアー細胞投与後、赤血球、ヘマトクリット、ヘモグロビン、血小板が減少するDICの現象が認められ、日常行動の減少も認められた。1x10e6個以下の中等量以下のキャリアー細胞投与後では、日常行動の減少も認められず、DIC現象も認められなかった。これらの症状はアデノウイルスと細胞による複合的な副作用によることが考えられ、今回は、アデノウイルス単独による副作用を検討するために、ビーグル犬を用いて検討を行った。経時的な体内動態を調べるため、オンコリティックアノデウイルスAdE3-midkineを10e10PFU皮下投与後、24時間後、4日後、11日後に屠殺し、経時的なオンコリティックアノデウイルスの体内分布を検討した。24時間屠殺例においては、注射前、注射後3時間、6時間、12時間、24時間に血液、唾液、尿、糞便を採取し、オンコリティックアノデウイルスの存在をリアルタイムDNA-PCRにより定量した。3匹の屠殺した犬に関しては、全臓器を摘出し、オンコリティックアノデウイルスの存在をリアルタイムDNA-PCRで検討した。すべての犬において、血液、唾液、尿、便、摘出臓器においてオンコリティックアノデウイルスDNAは検出できなかった。また、臨床症状の変化は全く認められなかった。このため、オンコリティックアノデウイルスおよびアデノウイルス-cGM-CSF感染キャリアー細胞による毒性は、細胞の急速な死滅によるDICによるものが主たるものと推察された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
東京農工大学における、動物臨床試験に関する審査が遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
東京農工大学における動物臨床試験に関する審査が終了後、農林水産省に申請し、動物臨床試験を開始する予定である。
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Causes of Carryover |
東京農工大学と農林水産省における審査が終了していないため、終了次第、臨床試験を開始する予定。次年度は、検査費、試薬購入、成果発表のための学会参加や旅費などに使用する予定である。
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