2021 Fiscal Year Research-status Report
新規キャリアー細胞を用いた伴侶動物難治性固形癌に対する前臨床有効性試験
Project/Area Number |
17K11279
|
Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
濱田 雄行 東邦大学, 医学部, 客員教授 (90172973)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
打出 毅 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20327456) [Withdrawn]
古谷 哲也 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (60647676)
杉山 隆 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (10263005)
小山 義之 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 客員研究員 (00162090)
高木 哲 麻布大学, 獣医学部, 教授 (50396305)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | アデノウイルス / 腫瘍 / 動物試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
キャリアー細胞およびアデノウイルス単独による副作用を検討するために、ビーグル犬を用いて検討を行った。キャリアー細胞は、オンコリティックアデノウイルスAdE3-midkineを20MOI感染させ、1×10e4細胞、1×10e5細胞、1×10e6細胞、1×10e7細胞のキャリアー細胞をビーグル犬計4頭の大腿部筋肉内に注射し、14日間、採血して、血液生化学所見および全身所見における副反応を検討した。アデノウイルス単独ではオンコリティックアデノウイルスAdE3-midkineを1×10e10 PFUをビーグル犬計3頭の大腿部筋肉内投与を行い、1~11日間の血液生化学所見および全身所見における副反応を検討した。キャリアー細胞を投与した4匹のビーグル犬において、10e4細胞以上投与したすべてのビーグル犬に抗アデノウイルス抗体の上昇が認められた。1×10e6細胞、1×10e7細胞のキャリアー細胞を投与すると、炎症反応のCRP、α1AG、total bile acidの上昇とdaily activitiesの低下、1×10e7細胞のキャリアー細胞を投与すると、赤血球のMPV、PDW、P-LCRの増加、生化学的検査のALP、LDH、lipase、amylaseの上昇とRBC、Ht、HBG、PLTの減少が認められた。以上より、1×10e7細胞のキャリアー細胞を投与すると、DICが発症している可能性があり、5×10e6細胞以下での治療を行うべきと思われた。AdE3-midkine単独投与では、3頭とも投与24時間後より炎症反応のCRP、α1AGの上昇が認められたが、他の血液生化学的検査、daily activitiesに異常は認められなかった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
動物試験の施設内での審査が遅れているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
施設内審査が、終了次第、試験を開始する予定である。
|
Causes of Carryover |
動物試験開始のため。
|
Research Products
(1 results)