2019 Fiscal Year Annual Research Report
A novel mechanism of endometrial cancer development involving microRNAs
Project/Area Number |
17K11280
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
浅野間 和夫 九州大学, 医学研究院, 准教授 (30380413)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 子宮体癌 / 上皮間葉移行 / マイクロRNA / 転写調節 / 一塩基多型 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までの研究でMIR301BとMIR130Bは約250bpを隔ててタンデムに並んでおり、共通の転写発現機構を有すると考えられた。、実際、BHLHE40/BHLHE41(特にBHLHE41)によりMIR301B、MIR130Bの発現が抑制されることを確認し、その抑制機構をレポーター・アッセイ、ゲルシフト・アッセイ、クロマチン免疫沈降アッセイにより明らかとした。すなわち、BHLHE40とBHLHE41の両方がMIR301B/MIR130Bクラスターの転写調節領域のE-boxモチーフに直接作用すること、またこの転写因子複合体にHDAC1が含まれることを証明した。これらの機構による転写抑制が示唆された。 一方でMIR301B/MIR130Bクラスターの転写調節領域にユビキタスに発現している転写因子SP1が作用することを見出した。SP1はMIR301B/MIR130Bクラスターの転写調節領域に存在するGC豊富な配列に直接作用し、転写を正に制御することをレポーター・アッセイ、ゲルシフト・アッセイ、クロマチン免疫沈降アッセイにより明らかとした。また、このGC豊富な配列には一塩基多型rs861843が存在することを発見した。rs861843のG/C多型がこの領域に対するSP1の結合に強く影響した。すなわちrs861843がGに比べCの場合、明らかにSP1との親和性が高く、転写活性が高いことを見出した。rs861843の多型頻度はヨーロッパ人、アフリカ人では10~20%と高いのであるが、東アジア人では0.1%にとどまる。実際、我々の解析では300人の子宮体癌患者、150人の健常対照者のすべてがC/Cのアリルを有していた。 以上の結果を論文発表した(Asanoma et al., 2019)。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Mutual suppression between BHLHE40/BHLHE41 and the MIR301B-MIR130B cluster is involved in epithelial-to-mesenchymal transition of endometrial cancer cells2019
Author(s)
Asanoma K, Hori E, Yoshida S, Yagi H, Onoyama I, Kodama K, Yasunaga M, Ohgami T, Kaneki E, Okugawa K, Yahata H, Kato K
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Journal Title
Oncotarget
Volume: 10
Pages: 4640~4654
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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