2017 Fiscal Year Research-status Report
子宮頸癌におけるCD24高分子ミセルを利用した硼素中性子補足療法の治療戦略
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17K11305
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
恒遠 啓示 大阪医科大学, 医学部, 講師 (70388255)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 正美 大阪医科大学, 医学部, 講師 (00551748)
大道 正英 大阪医科大学, 医学部, 教授 (10283764)
田中 良道 大阪医科大学, 医学部, 講師 (10625502)
田辺 晃子 大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (70454543)
佐々木 浩 大阪医科大学, 医学部, 助教 (80432491)
兪 史夏 大阪医科大学, 医学部, 助教 (80625674)
寺井 義人 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (90278531)
田中 智人 大阪医科大学, 医学部, 助手 (90411363)
藤原 聡枝 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90707960)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 硼素化合物 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の計画で、GFP蛍光皮下腫瘍モデルを作成し、CY5.5を修飾したBPAやBSH製剤を尾注して、In Vivo 2D発光・蛍光・X線 イメージング システム ( IVIS Lumina XR seriesⅢ/PerkinElmer )を使用し、24時間毎で GFPの集積とCY5.5の集積を確認することを計画していたが、まず当院ではBSHよりBPAが手に入りやすいということで、BPA提供会社と CY5.5の修飾が可能かを協議した。[薬物動態の観点からの問題点] 1) L-BPAとCY5.5 との分子量比が約3倍であり、L-BPAの生体内挙動が変化する可能性がある。2) 全体の分子量が824.27となり大きな構造を有するため、LAT1に認識されるかは不透明である。3) 全体の分子量が823.46の内、ホウ素の分子量は10しかなく、投与量が多くなる(ICPでホウ素濃度測定する場合など)。[合成の観点からの問題点]4) L-BPAのLAT1による集積メカニズムを保存するためには、 アミノ基およびカルボニル基を残して誘導化する必要がある。5) L-BPAのカルボン酸基に直接的に誘導化できないため、リンカーを使用する必要がある。6) L-BPAのカルボン酸基は、誘導体化が難しい。7) 精製方法が難しい。 8) 4級塩のため、水に対する溶解度が低下する。9) CY5.5が高額のため、1 gの誘導体を合成するのに相当のコストがかかる。以上のことからCY5.5の使用を断念。Α-オートラジオグラフィー( ホウ素化合物投薬後の薄切切片に対し中性子を照射することで捕捉反応を惹起し組織レベルのホウ素分布が観察可能となる(センター設置加速器で可能))を使用する方針とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ホウ素化合物の入手が6月以降になる予定であるから。
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Strategy for Future Research Activity |
ホウ素化合物の入手ができ次第、子宮頸癌細胞株の取り込み率を測定する予定。
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