2018 Fiscal Year Research-status Report
Investigation of polybacterial onset model of tonsillitis repetition and severity by crowd analysis of tonsil crypt microflora
Project/Area Number |
17K11400
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
平岡 政信 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (80423945)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉田 玄 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (20407274)
河野 正充 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (20511570)
保富 宗城 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (90336892)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | マイクロビオーム / 扁桃炎 / GAS / 溶血性レンサ球菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、”急性扁桃炎患者の扁桃陰窩細菌叢の把握(扁桃陰窩細菌叢の把握と乳酸菌定着)”および、反復性扁桃炎患者の扁桃マイクロビオーム解析による反復化機序の検討のため基礎実験をおこなった。扁桃炎発症、遷延化、反復化機序における多細菌性発症を検証するため、宿主、病原細菌、常在菌のクロストークの検討が必要となる。 3者相互作用の一要因である、宿主要因としてのcarbonhydrate utilization geneの発現の有無を評価するため、代謝経路解析、メタボローム解析を目標としたwet, dry手技の文献的検索を行った。特にプライマーの選定、抽出DNA濃度とPCR増殖効率、実験条件と検体採取方法について検討を加えた。 同じく、”反復性(重症)扁桃炎患者の扁桃陰窩細菌叢の把握(反復性扁桃炎におけるGAS細胞内寄生)”についても基礎的な検討を加えた。3者相互作用の一要因である、病原細菌要因としてのGAS基準株のヒト培養上皮への感染と、細胞内寄生を評価するin vitro実験系の確立を検討した。特に、細胞培養の安定的な維持をもたらす実験条件、研究室設備の整備と、GAS増殖曲線を用いて培地の選定、培養温度条件の比較検討をおこなった。また、in vivo実験系の準備として、マウス扁桃炎モデルの文献的検索を行い飼育条件の比較検討を動物実験施設とともに検討した。特にマウス系統維持のための飼育環境と食餌内容、清掃頻度などを調整した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
基礎的な実験系の確立に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成31年度は、前向きコホートとして、臨床検体の採取とともに、”反復性扁桃炎患者の扁桃マイクロビオーム解析による反復化機序の検討”として、pathogenおよびsupporterの半定量とcompetitorの定着を検討する。 pathogenと考えられる優勢菌の半定量と抗菌薬投与による減少を評価する。またsupporterとしての嫌気性菌Red Complexと、competitorとしての乳酸菌のbacterial densityを評価し、それぞれ病勢に並行して変動することを示す。また、経口乳酸菌製剤の内服と、Carbonhydrate utilization geneの発現が長期的な定着に影響するかを評価する。 次に、GAS細胞内寄生と扁桃炎反復化機構に検討を加える。成人反復性(重症)扁桃炎と扁桃肥大例に対し検討を加える。群集解析にて、両群の細菌叢を主成分分析、主座標分析で比較、有意差検定を行いpathogen, supporter, competitorの構成比を比較する。また、扁桃陰窩swabとhomogenate検体で菌叢が異なるのか、GASの細胞内寄生は反復性(重症)扁桃炎群に多く見られるのかを評価する。 competitorの長期定着の指標となるCarbonhydrate utilization geneの発現程度を比較するとともに、ポリアミンを定量比較し、反復性(重症)扁桃炎群で細胞内寄生に対する宿主オートファジー機構が抑制される可能性を検討する。
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Causes of Carryover |
研究進捗が遅延しており、来年度での研究費用に繰り越すことし、前向きコホート調査に使用する予定である。
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