2020 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of genetic factors for deterioration of primary open angle glaucoma
Project/Area Number |
17K11460
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
森 和彦 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40252001)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田代 啓 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10263097)
中野 正和 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70381944)
池田 陽子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (00433243)
上野 盛夫 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40426531)
佐藤 隆一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30717533)
吉井 健悟 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90388471)
今井 浩二郎 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70728443)
外園 千恵 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30216585)
木下 茂 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30116024)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 眼遺伝学 / 緑内障 / 重症度 |
Outline of Annual Research Achievements |
外来経過観察中の全広義POAG患者の視野検査結果をもとに緑内障重症例の判定方法を検討した。すなわち視野進行速度、HFA検査のAulhorn分類Greve変法病期、GP検査の湖崎分類病期、HFA緑内障進行判定プログラムによる検討を行った。また緑内障手術症例も重症化症例と規定できるため、同様に重症化要因として採用した。具体的には1) 3回以上のHFA結果から作成したMD slopeをもとに視野進行速度の中間値を求め、前後5%の症例を除いて進行速度の速い群と遅い群に分離する方法、2) HFA検査の視野障害程度による分類、3) Aulhorn分類Greve変法の病期が1段階進行するまでの期間によって生存曲線を作成し、その中間値をもとに前後5%の症例を除いて進行速度の速い群と遅い群に分離する方法、4) GPAによる進行判定を死亡と定義した生存曲線による方法、5) 緑内障手術症例を重症例と規定する方法、についての検討とともに、これらを組み合わせた場合の検討も行った。全ゲノム解析から取得したジェノタイピング生データを専用サーバーに注入後、緑内障重症例の判定方法別の各SNPのジェノタイプの頻度計算を実施した。抽出されたデータについてジェノタイプおよびアレル頻度に基づくカイ二乗検定を行い、p値を算出、ケース群で有意なSNPを同定した。 同定したSNPを各重症化判定法別で比較したところ、重症化判定方法の組合せによってはボンフェローニ補正を超えるSNPを見つけ出すことができたが、組合せ次第ではSNPの方向性が一致せず、検体数不足によるものと考えられた。研究期間を1年延長することにより、定期的経過観察中の症例における検討に用いることのできる検査結果を増やすことができ、判定に組み込める検体数の増加によりパワー不足を少しでも解消できると考え、実際に検体数を増加させることができたが、残念ながら再現性のある結果を得るには至らなかった。
|