2018 Fiscal Year Research-status Report
The investigation for novel glaucoma treatment with using lymphatic drainage function
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17K11475
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
丸山 和一 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (10433244)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | Tie2 / podoplanin / 眼圧 / M2マクロファージ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題において、東北大学より大阪大学に異動したため、全ての研究計画(動物・臨床)を再申請し、承認される必要があったため研究が昨年はわずかに遅れていたが、既に研究は開始でき、研究の遅れを回復することが出来た。 動物実験において、緑内障を反映する動物モデルを作成し、高眼圧マウスモデルを作成出来た。マウス輪部に11-0ナイロン糸で縫合し、円周方向に眼球を短縮するようなモデルである。そのマウスにTie2活性化サプリメントを3mg/kg/dayの濃度で内服投与し、マウスの眼圧変動を計測している。現在マウスの数を増加し、研究を行っている。すべてのマウスの眼圧が上昇しないため数が必要となっている。サプリメントを水に溶解し、ゾンデでマウスに直接投与し、眼圧の測定時に、吸入麻酔(セボフルラン)し、眼圧をアイケアにて測定する。次にpodoplanin中和抗体をマウスに投与する研究を現在も試みている。本研究ではマウスの隅角組織を正確に判別出来る事が重要であるため、組織切片の作成方法、さらには免疫化学検査を改良しており、昨年度に完成した。podoplanin抗体治療については、東北大学地域イノベーション分野の加藤幸成教授よりpodoplanin中和抗体であるPMab-1(マウス)、PMab-2(ラット)を供与して頂いているので、今回はマウスを使用し研究するため、PMab-1を使用し、この抗体を生後0日目よりマウスには100μgの腹腔内投与を行う。本抗体はマウス実験において、眼組織へ到達することを網膜組織などを用いて確認している。実際、ポドプラニン中和抗体の到達を確認したところ、網膜と毛様体に抗体が到達していることが確認された。更に昨年はリンパ管が自然に角膜に発症しているマウスを発見し、現在眼圧状態などを確認している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マウス研究が開始できている。中和抗体がマウス組織にしっかりと到達していることが確認されたり、新規のマウスを検証することができ、新規発見の予想が期待できるためである。また眼圧上昇モデルは不安定であるが、ある程度の数で眼圧上昇が確認出来ているので、研究が進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
角膜に自然にリンパ管が発症しているマウスを新規発見することができ、且つこのマウスに多くの眼球内phenotypeが出ていることが発見された。このため新規マウスにおいてリンパ管の働きを確認し、眼圧の変動や眼圧上昇に影響をうける網膜神経節細胞に異常が存在しているか確認する予定である。
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Causes of Carryover |
予定していた動物実験と免疫染色実験が動物の関係で延期となり、そのための抗体が必要なかったため次年度に繰り越しを予定した。
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Research Products
(16 results)