2019 Fiscal Year Annual Research Report
Structure and function form the ocular biomechanics
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17K11482
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
木内 良明 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (40214738)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹中 丈二 広島大学, 病院(医), 講師 (70526194) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 眼球剛性 / 緑内障 / 近視 / 視神経乳頭形状 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)視野障害の進行速度と剛性パラメータの関係を明らかにする。:MD slope, VFI slopeから得られる視野障害の進行速度とORA, Corvis STのそれぞれのパラメータの関係を明らかにする。結果として、緑内障の重症度が高い症例ほど角膜は深く、広く陥凹することが分かった。緑内障性視野障害が早く進行する症例ほど角膜の変形開始と戻りが早く、変化する範囲も広く深いことが分かった。 2)視神経乳頭形状と剛性パラメータの関係を明らかにする。:Nicolelaらが提唱する視神経乳頭形状とORA, Corvis STのそれぞれのパラメータの関係を明らかにする。70人118眼を対象にHeidelberg retina tomograph と Corvis ST から得られたパラメータをレトロスペクティブにlinear mixed modelを用いて検討した。結果として耳上側と耳下側のリム体積の非対称性は角膜が最大陥凹するまでの時間が長くなるほど、最大陥凹が深くなるほど大きくなった。視神経乳頭のサイズはCorvis STのパラメータと関係がなかった。 3)眼球剛性と眼軸長、視神経乳頭を挟んだ網膜血管やcpRNFLのピーク角度(PRAA)に及ぼす影響を検討する。:網膜血管走行が眼軸長の進展に伴い変化することは知られている。角膜変位量、眼軸長、網膜血管走行の関係を調べる。PRAAには眼軸長や角膜曲率半径よりもCorvis STやORAのパラメータのほうが相関することが分かった。近視と眼球剛性と緑内障の関係が明らかになる。検討の結果、PRAAが小さくなるほど(近視性の変化が強いほど)角膜の最大変位量は少なく、また変位する範囲が狭くなった。緑内障性神経障害の進行速度が速い症例と近視の症例の特徴が異なることが分かった。
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