2019 Fiscal Year Research-status Report
Development of pharmacotherapy targeting TGF beta /Smad for skin scarring
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17K11588
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
木田 真紀 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (00326381)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | オステオポンチン / TGFb / 線維化 / 創傷治癒 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.オステオポンチンのSLAYGLRの線維化能についての検討 SLAYGLRの線維芽細胞への遊走、増殖、線維化に及ぼす影響に関して、MEFを使用して検討したスクラッチアッセイを使用した遊走能の検討では、はSLAYGLRは線維芽細胞の遊走を促進していた。線維化に関しては、MEFにSLAYGLRを投与し、コラーゲンIa1の発現を検討した。コラーゲンIa1の発現はSLAYGLRにより増加していた。増殖、分化に関しては、同様にMEFを使用し、今年度に施行する予定にしている。増殖能に関してはPICO Green アッセイを使用する予定である。 2.SLAYGLRのシグナル伝達 C57BL/6のバックグランドのマウスの胎児由来の線維細胞(MEF)にTGFb中和剤、TGFb受容体阻害剤、MAP kinase 阻害剤を投与し、オステオポンチンを構成しているタンパク質であるSLAYGLRの線維芽細胞に対するシグナル伝達について検討した。SLAYGLR単体投与をコントロールとしたTGFb中和剤、TGFb受容体阻害剤、MAP kinase 阻害剤の投与は線維化の指標の一つであるコラーゲンIa1の発現およびRNAレベルでの発現は抑制されていた。TGFbはコラーゲンIa1発現を増加し、線維化を促進していることから、SLAYGLR自体はTGFb受容体に作用していることが判明した。また、SLAYGLRのMAP kinaseの関与について検討した。SLAYGLR投与によりJun,p-Junの発現はやや増加していたが、一回のみの検討結果であるため、SLAYGLR暴露期間等を考慮し、再度、研究を行う必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度までアメリカに留学しており、当該研究に関しては進行がおくれている
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Strategy for Future Research Activity |
今年度はすでに帰国しており、研究する時間は担保されている。また、アメリカで得た研究手技や手順によって、当研究を円滑に遂行できるため、遅れていた研究に関して、挽回できる予定である。
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Causes of Carryover |
アメリカに留学しており、日本での研究ができなかった。今年度はすでに帰国しており、研究できる環境にあるため、研究期間延長をお願いした。
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