2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of tailor-made postcardiopulmonary care based on continuous rSO2 measurements
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17K11603
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Research Institution | Department of Clinical Research, National Hospital Organization Kyoto Medical Center |
Principal Investigator |
西山 慶 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 展開医療研究部, 研究員 (90447970)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小池 薫 京都大学, 医学研究科, 教授 (10267164)
鵜木 崇 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (00650491) [Withdrawn]
下戸 学 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (80548412)
大鶴 繁 京都大学, 医学研究科, 准教授 (60437225)
趙 晃済 京都大学, 医学研究科, 講師 (00706707)
柚木 知之 京都大学, 医学研究科, 助教 (50639094)
篠塚 健 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (50806594)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 心肺蘇生 / 脳保護 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、心肺停止後の救急隊活動・救急外来診療・集中治療での継続的な脳生理学的モニタリング法を確立し、患者個々の脳生理学的評価に基づいたテーラーメード型心肺停止後ケアを開発することである。 まずは既存のデータを用い予備解析を行った。J-POP registry では、2011年5月から2013年8月末までの連続3086例のOHCA患者のうち、外傷例や18歳未満・DNAR等を除外した1921例(来院時心停止:682例、来院時心拍再開も昏睡82例)を研究に組み入れた。まず、上記集団から入院前死亡(n=1382)、体外循環式蘇生施行(n= 108)を除外した431名を解析した。これらを、G1:rSO2 >60%(n=68)、G2:rSO2 41-60%(n=67)、G3:rSO2 15-40%(n=296)の3群に分け、低体温療法実施群/非実施群の脳酸素飽和度とアウトカムの関係について解析を行った。単変量解析および傾向スコアマッチング法にて解析を行い、心肺蘇生後の低体温療法(32-34℃の体温管理)は、病着時の脳酸素飽和度rSO2 41-60%の患者群において、90日後総死亡率を減少させ、90日後神経学的予後良好を増加させることが判明した。続いて体外式人工心肺装置を用いた患者121名について解析を行った。ROC解析にてカットオフ値を求めたところ、rSO2値>15%の群において、予後が良好であることが示された。 さらに救急車搬送中の心肺蘇生中における継続的モニタリングにおける解析を行った。2施設8消防隊8台の救急車にて搬送された114例の院外心肺停止に対して研究を行った。全症例の約30%に当たる33名に計測が可能であった。来院時rSO2値および蘇生後のrSO2値上昇値が生存退院群にて高いことが認められた
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Research Products
(1 results)