2017 Fiscal Year Research-status Report
Clarification of metastasis development mechanism in oral cancer stem cell
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17K11691
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
梅村 直己 朝日大学, 歯学部, 助教 (80609107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大越 絵実加 青森大学, 薬学部, 准教授 (10287667)
足立 誠 朝日大学, 歯学部, 講師 (10468192)
近藤 信夫 朝日大学, 歯学部, 教授 (40202072)
高山 英次 朝日大学, 歯学部, 准教授 (70533446)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 口腔がん / がん幹細胞 / 薬剤耐性 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度の研究計画に従い、超高光度発光タンパク質nano-lanternを遺伝子導入した頭頸部扁平上皮がん幹細胞のマウス舌への移植モデル作成を試みた。我々の思惑として、超高光度発光タンパク質nano-lanternを遺伝子導入した頭頸部扁平上皮がん幹細胞のマウス舌移植モデルを用いてがん幹細胞の転移機構を観察することを目論んでいたが、がん幹細胞はマウス舌へ付着しなかった。また、マウス舌へ付着していないだけで、リンパ節や肺などの多臓器に転移・付着している可能性もあったため、長期観察したが、多臓器への付着もないことが確認できた。現在、マウス舌への移植ではなく腹部皮下への異種移植を行い再確認している。 一方、頭頸部扁平上皮癌細胞株(親株)と薬剤耐性獲得した頭頸部扁平上皮癌細胞(耐性株)をMicoroarray解析し、耐性株に於いて有意に遺伝子発現が増加した幹細胞関連遺伝子を同定し、その中からウエスタンブロッティング法にてタンパク質レベルで観察できるものを検出した。その結果、FGF9とSOX9が薬剤耐性獲得に伴い有意に増加することを明らかにした。そこで耐性株のFGF9とSOX9のノックダウン細胞を作成するためshFGF9とshSOX9のプラウスミドを作成し、耐性株に遺伝子導入した。現在クローニングを行い耐性株のFGF9とSOX9のノックダウンが上手くいっているのかを検証中である。 ここまでの途中経過を第37回日本歯科薬物療法学会・学術大会(名古屋)にて口頭発表した。また、第62回(公社)日本口腔外科学会総会・学術大会(岡山大学主催)にてポスター発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は超高光度発光タンパク質nano-lanternを遺伝子導入した頭頸部扁平上皮がん幹細胞のマウス舌移植モデルを用いてがん幹細胞の転移機構を解明するのを起点としていたが、我々の思惑に反し、マウス舌移植モデル作製がうまくいかず、nano-lantern遺伝子導入頭頸部扁平上皮がん幹細胞がマウス舌へ生着しないというトラブルに見舞われた。
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Strategy for Future Research Activity |
頭頸部扁平上皮癌細胞株(親株)と薬剤耐性獲得した頭頸部扁平上皮癌細胞(耐性株)をMicoroarray解析し、耐性株に置いて有意に遺伝子発現が増加した幹細胞関連遺伝子を同定し、その中でタンパク質レベルでも検証できる因子に注目し、薬剤耐性獲得との関連を分子生物学的手法で検証する予定である。
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