2019 Fiscal Year Annual Research Report
Shear bond strength of ceria-stabilized zirconia/alumina nanocomposite and denture base resin and relining materials
Project/Area Number |
17K11766
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
萩原 芳幸 日本大学, 歯学部, 准教授 (00228389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
掛谷 昌宏 日本大学, 歯学部, 講師 (70160992)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ナノジルコニア / 可撤性補綴装置 / フレームワーク / インプラント / 床用レジン / 接着強度 |
Outline of Annual Research Achievements |
円柱状のナノジルコニア試験体(Ce-TZP/A試験体:直径12.0㎜,高さ20.0mm)の被着面に,粒径50μmのアルミナ粒を10秒間(0.5Mpa)噴射してサンドブラスト処理を行った(コントロール群はサンドブラストなし).被着面にはアルミナ・ジルコニア接着性プライマーであるAZプライマー(松風)を塗布した.Ce-TZP/A試験体に流し込みレジン専用フラスコに埋没した後に,床用レジン(パラプレスバリオ:ヘラウス社製)をエアシリンダー注入式加圧成型機にてフラスコ内に流し込みレジンを填入して接着試験体を完成させた.流し込みレジンは直径6.0mmの円柱状とした. 製作した剪断接着試験検体を万能試験機に装着し,専用ジグを用いて剪断強度試験(荷重速度1.0㎜/min)を行った.それぞれの検体数は10個とした.Ce-TZP/A試験体にサンドブラスト後にAZプライマー処理した群の剪断接着強度は23.06(±2.90) MPaで高い接着力を示した.現在,Ce-TZP/Aを可撤性補綴装置のフレームワークとして使用した場合の,床用レジンとの接着強度の報告は無い.しかし,一般的なCo-Crをフレームワークとした際の床用レジンとの接着強度との比較では,同じAZプライマーを使用した際の接着力とほぼ同程度~75%程度を示した.コントロール群(サンドブラストなしでAZプライマー処理のみ)の剪断接着強度は9.30(±4.31) MPaで標準偏差も大きく,流し込み床用レジンとの接着強度が大きく低下した.臨床的には義歯用フレームワークには維持装置としてメッシュやスケルトン等の維持格子を付与する.しかし,Ce-TZP/Aフレームワークにはそれ以外に,フィニッシュライン相当部にサンドブラスト処理とプライミングを行うことが望ましいと思われる.
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Research Products
(1 results)