2017 Fiscal Year Research-status Report
ブラキシズムの長期的動態の脳波筋電図学的分析に基づくスプリント非連続着用の研究
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17K11782
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
安部倉 仁 広島大学, 病院(歯), 講師 (30159454)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
香川 和子 広島大学, 病院(歯), 歯科診療医 (60432671)
柄 博紀 広島大学, 病院(歯), 病院助教 (60614378)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ブラキシズム |
Outline of Annual Research Achievements |
ブラキシズムは毎日、 同じペースで発生するのではなく、 多くする日や少ない日があると考えられるが、長期的なブラキシズムの動態の詳細は不明である。携帯筋電計などを使用したブラキシズムの研究が多数あるが、 長期的にその動態やスプリントの効果を観察した研究はほとんど見られない。また、為害作用のあるブラキシズムへの対策はスプリント装着が一般的であるが、長期的な視野から咀嚼筋筋活動や睡眠等に及ぼす影響や効果の詳細は不明である。 具体的には,睡眠時の筋活動と脳波分析から得られる睡眠の質を主な分析項目とし,一定のペースでブラキシズムがあらわれるのか、強弱があるのかなどに着目してブラキシズム動態の傾向と再現性を明らかにする. ブラキシズム動態とともに,睡眠前の自律神経状態分析によるストレス関連の客観的データに加えて,不規則なペースで発生するブラキシズムを予測する因子を見出すことも目的としている.また、長期的な視野からスプリント装着がブラキシズム活動に及ぼす影響と、毎日装着するのではなく, リスクの高い夜に選択的,非連続的にスプリントを装着する方法の是非をも検討する。本年度は研究計画調書を作成後、広島大学疫学研究倫理審査委員会に申請し、承認を得ることができた。研究遂行を円滑にするため、携帯脳波計、携帯筋電計、腕に装着する活動量計およびを自律神経状態を評価する機器を購入し、被験者に対して予備実験を実施し、計測方法と分析方法の試験をおこない、本実験に支障がないことを確認した。研究対象者を募集し、数名を確保した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
被験者を使用する研究であるため、倫理委員会の承認が必要であり、その手続きにはある程度の時間が必要であることは予想していたが、予定通り承認を得ることができた。また、被験者に計測装置を身体につけて、睡眠をとってもらうため、予備実験が必要であると考え、これを実施し、本実験の準備ができた。また被験者を2名確保できているため、順調に進展したと判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
ブラキシズムの選択基準に合う被験者を募集し計画の10名を確保する。数種の測定機器はそれぞれ、一台の購入であるため、うまくローテイションを組んで、効率的に運用し研究を進めていく。睡眠中の測定であるため、分析を実施しながら、測定ミスがないか確認しながら、ミスがある場合は、必要に応じて再測定を行うことも考慮しなければならない。測定にあたり計測機器のローテイションが必要であり、研究期間を考慮して効率的、信頼性のあるデータを採取する。
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Causes of Carryover |
本年度は研究に使用する機器の購入と、予備実験および倫理委員会の申請を行ったので、睡眠計測データの外注分析のための謝金、被験者への謝金は請求しなかった。次年度は外注分析と被験者への謝金等に充てる予定である。
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