2020 Fiscal Year Research-status Report
デクスメデトミジンとプロポフォールを併用した呼吸抑制と覚醒遅延のない鎮静法の確立
Project/Area Number |
17K11906
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
花本 博 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (50397733)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹羽 均 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (30218250)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | デクスメデトミジン / プロポフォール / 鎮静 / 覚醒 |
Outline of Annual Research Achievements |
デクスメデトミジンとプロポフォールを併用した呼吸抑制と覚醒遅延のない鎮静法の確立を目的としたランダム化比較試験を実施中である。歯科処置のために静脈内鎮静が必要な患者54名を対象とし、デクスメデトミジンとプロポフォールによる鎮静とデクスメデトミジンとミダゾラムによる鎮静での鎮静状態からの回復時間を調査している。また、処置中の予期しない体動についても評価している。 2020年3月4日にUMIN-CTRに「デクスメデトミジンにプロポフォールまたはミダゾラムを併用した静脈内鎮静での回復過程の比較 Comparison of recovery time after intravenous sedation using dexmedetomidine in combination with propofol or midazolam」と題して臨床試験登録を行った内容で、当該臨床研究を開始した。 しかし、研究開始時期頃から新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、診療および研究の中断を余儀なくされたため、参加者を募集できなかった。2020年6月から参加募集を再開し、2020年9月頃から徐々に通常に近い研究状態を維持可能になった。2021年3月末時点では、研究参加の同意取得27件、研究実施20件であった。目標症例数が54件であるため、同意取得は約50%、実施率は37%となっている。今後、現状の研究状態を維持可能であれば、今回の1年の研究期間延長により研究の実施完了が可能と考えている。ところが、2021年3月頃から再度感染が拡大傾向となり、再度進行が遅れる危険性がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究開始時期頃から新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、診療および研究の中断を余儀なくされたため、参加者を募集できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
倫理審査委員会の承認および臨床試験登録が完了しているため、参加者の募集と臨床研究の遂行を継続する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、一時的に研究の中断を余儀なくされた。 次年度は、引き続き測定機器等の消耗品を中心に使用する予定である。
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