2017 Fiscal Year Research-status Report
スケーリング後菌血症に対する高齢者生体応答の解析と光治療による予防法の確立
Project/Area Number |
17K11984
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
両角 俊哉 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (20444151)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 直紀 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任講師 (80722842)
小松 康高 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (40422597)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 生体応答 / 高齢者 / スケーリング / 光治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
あらゆる観血処置にともない,一過性の菌血症が発生する。我々はこれまでの一連の研究で,中年期の歯周炎患者において,1) スケーリング・ルートプレーニング(SRP)後に高頻度で菌血症が発生すること,2) 抗菌薬(アジスロマイシン)併用やエルビウムヤグ(Er: YAG)レーザー治療により菌血症の発生を減少または抑制できること,3) 局所薬物配送システム(LDDS)は機械的除去療法前の使用でも歯周ポケット内環境を改善できることなどを報告してきた。一方,免疫力が低下している高齢者においては,菌血症が一過性で終わらず,全身性の高リスクとなる可能性がある。 そこで,高齢者に適した安全かつ効果的な歯周治療法を確立し,超高齢社会のニーズに応えるべく、本研究では慢性歯周炎を有する高齢者のSRP時に発生する菌血症,それにともなう生体応答の解析,および光治療(Er:YAGレーザー,抗菌的光線力学療法)による菌血症予防の有効性検討を目的とする。 具体的には、① ハンドスケーラー群:ハンドスケーラーにてSRP実施 ② エルビウムヤグ(Er: YAG)レーザー群:レーザーにて処置 ③ 抗菌的光線力学療法(a-PDT)併用群:a-PDT照射後にハンドスケーラーにて処置 の3群間で、(1) 菌血症の発生頻度・持続時間・規模(検出菌量) (2) 歯周ポケットおよび血中検出細菌のDNAタイプ解析 (3) 生体応答(炎症性メディエイター、ストレスマーカー) (4) 臨床パラメーター の経時的変化および相関関係を比較解析し、予防対策について検討する。 本年度はプロトコールを確定させ、現在、倫理委員会に申請準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
a-PDTの機器が我が国においては未認可であるため,使用においては科学的根拠に基づき慎重にレジメンを作成する必要がある。今後もその点は遵守していく。倫理委員会で許可されない場合は,対照群とレーザー群の2群に変更する。
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Strategy for Future Research Activity |
被験者選定にあたり,条件を満たす者が予定数より少ない可能性がある。データに影響する要因でもあるため,今後も遵守していく。研究実施施設を研究代表者が非常勤で勤務する他大学との共同研究に変更する可能性を検討する。
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Causes of Carryover |
次年度は前年度に比べて解析費用が多くかかることが見込まれる。また、資料収集のため関連学会に参加するため、旅費も前年度に比べて多めに計上する予定である。
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Research Products
(17 results)
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[Journal Article] Effects of antimicrobial photodynamic therapy and local administration of minocycline on clinical, microbiological, and inflammatory markers of periodontal pockets: A pilot study2018
Author(s)
Hokari T, Morozumi T, Komatsu Y, Shimizu T, Yoshino T, Tanaka M, Tanaka Y, Nohno K, Kubota T, Yoshie H
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Journal Title
International Journal of Dentistry
Volume: -
Pages: 1748584,9 pages
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Increased systemic levels of inflammatory mediators following one-stage full-mouth scaling and root planing2018
Author(s)
Morozumi T, Yashima A, Gomi K, Ujiie Y, Izumi Y, Akizuki T, Mizutani K, Takamatsu H, Minabe M, Miyauchi S, Yoshino T, Tanaka M, Tanaka Y, Hokari T, Yoshie H
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Journal Title
Journal of Periodontal Research
Volume: 53
Pages: 536-544
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] 歯肉縁下細菌と血清抗体価による慢性歯周炎進行の予知判定:24ヵ月多施設前向きコホート研究2017
Author(s)
両角俊哉,中川種昭,野口和行,原 宜興,西村英紀,梅田 誠,野口俊英,吉成伸夫,沼部幸博, 伊藤公一,和泉雄一,小方頼昌,三邉正人,齋藤 淳,佐藤 聡,高橋慶壮,川浪雅光,花田信弘, 高柴正悟,吉江弘正
Organizer
日本歯科保存学会2017年度春季学術大会
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[Presentation] Systemic and local biological response following one-stage full-mouth scaling and root planning2017
Author(s)
Morozumi1 T, Yashima A, Gomi K, Ujiie Y, Izumi Y, Akizuki T, Mizutani K, Takamatsu H, Minabe M, Miyauchi S, Yoshino T, Tanaka M, Tanaka Y, Hokari T, Yoshie H
Organizer
12th Asian Pacific Society of Periodontology
Int'l Joint Research
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