2022 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of an objective method for oral care of terminally patients using oral smear cytology and creation of an evaluation sheet
Project/Area Number |
17K12061
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
遠藤 眞美 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (70419761)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 裕之 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (70256890)
野本 たかと 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (80246925)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 口腔ケア / 歯ブラシ / 機能評価 / 評価モデル / 終末期 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,終末期患者に対して心地よい口腔ケアを通してその方らしい人生を閉じることに寄与できるように適切な口腔ケアアセスメントシート作成および効果的で効率の良い口腔ケアプラン作成法の確立等が目的である。口腔ケア実施には,対象者の全身および口腔内状態だけでなく,各人の状況および口腔ケア実施者のスキルに合わせてEBMに基づいた歯ブラシなどの用具の適切な選択が重要である。そこで,本研究では終末期患者の全身および口腔内状態を口腔粘膜細胞を用いてアセスメントする方法の確立,口腔内状態および実施者のスキルを組み合わせたて効果的な歯ブラシ選択ができるための歯ブラシの機能評価を行う計画を立てた。しかし,新型コロナウイルス感染症蔓延によって要介護者の口腔内粘膜の探索が困難となり,コロナ禍以降は歯ブラシの機能評価が研究の中心となった。 本年度は,歯ブラシの機能評価のひとつとして片側を表面と連続した半径4.0mmで中心角90度の扇形に加工したアルミブロックの扇方部分を向かい合わせて歯の間(隣接部)と平面を同時に評価できる隣接モデルを開発し,ビデオテープ法を応用して歯ブラシの清掃性などの機能評価を行った。 ラウンド(RO)毛のフラットな歯ブラシを用いたモデル精度評価を行ったところ,隣接部と平面における清掃性を同時に高く評価可能であることが明らかになった。また,歯ブラシの毛先が清掃面に接触する角度が大きいほど清掃性は平面では減少し,隣接部は向上した。その後,RO毛とスーパーテーパード(ST)毛の隣接部の清掃性の違いを検討したところ,RO毛に比べてST毛で高いことが示された。また,ST毛の歯ブラシの隣接部の清掃性はヘッドの大きさ(幅)による影響は少なかった。したがって,隣接部の清掃を必要とする場合は歯ブラシに角度をつける,それが難しい場合はST毛を用いることで隣接部の清掃性の向上がはかれると示唆された。
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Research Products
(7 results)