2023 Fiscal Year Annual Research Report
Building a framework and developing scales for clinical ethics support ability
Project/Area Number |
17K12079
|
Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
長尾 式子 北里大学, 看護学部, 教授 (40396700)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門岡 康弘 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (50404330)
浅井 篤 東北大学, 医学系研究科, 教授 (80283612)
坂元 眞由美 (川島眞由美) 園田学園女子大学, 人間健康学部, 教授 (10437444)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 臨床倫理推論 / 倫理推論 / 臨床推論 / 臨床倫理支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、臨床推論と倫理推論、臨床倫理推論に関する文献レビューし、抽出した臨床推論と倫理推論の特徴と構成をまとめ、2019年度は、各医療専門職が教育している臨床推論の特徴を見出した。このことを受けて、臨床倫理判断の構成要素の検討を始めた。 2020-2022年度は、倫理支援の一つである臨床倫理コンサルテーションを担う者からの意見や、臨床倫理の教育コンテンツの情報を収集し、必要なスキル、姿勢や態度について、臨床における倫理的問題に関連する用語や概念の理解、医療 現場のスタッフとのコミュニケーションスキルなど倫理支援者の能力尺度の開発に向けて構成要素を検討してきた。 2023年度は、臨床現場の医療ケア専門職の判断の過程に内在する価値の比較考量と臨床推論について、議論を重ね、臨床倫理コンサルテーションを担う者の臨床倫理推論との類似性と相違性について検討をした。医療ケア専門職の推論は、生物学的及び心理社会的観点からの情報収集、専門職の観点で分析、評価、専門職の観点及び価値基準(職業倫理綱領)によって比較考量に基づく判断、専門職の価値観及び価値基準から取り組むべき問題と目標を設定し、介入計画は医学的、心理社会的に患者の利益になる、あるいは不利益にならない推論と結論付けた。臨床倫理支援とは、医療ケア専門職が彼らの推論に迷う、疑うときに支援するため、倫理理論や倫理原則から判断の善さ、正しさを省察するため、公平性、医療の成果、医療ケア専門職の責務、医療ケア専門職の人格、医療ケア対象者の自由(自律)、共感、法律・宗教などの規範、医療ケア対象者の権利の枠組みで評価ツールの作成に取り組み、評価ツールの信頼性と妥当性の検証にむけたパイロット研究を計画した。
|
Research Products
(4 results)