2019 Fiscal Year Research-status Report
米国との連携によるICTを活用した看護倫理教育プログラムの開発と教育効果の検証
Project/Area Number |
17K12087
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Research Institution | Toyama Prefectural University |
Principal Investigator |
岡本 恵里 富山県立大学, 看護学部, 教授 (20307656)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 登美子 富山県立大学, 看護学部, 教授 (40248860)
長江 美代子 日本福祉大学, 看護学部, 教授 (40418869)
青柳 寿弥 富山県立大学, 看護学部, 講師 (40622816)
鈴木 聡美 三重県立看護大学, 看護学部, 講師 (80442193) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 看護倫理 / 教育プログラム / ICT |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、看護職(保健師・助産師・看護師)を対象にICT(information and communication technology)を活用した看護倫理教育プログラムの開発を目指している。平成31年度(令和元年度)は、前年度に試作した教育教材の改良を進めた。取り組んだ内容は主に、倫理的課題を抽出するための事例紹介で用いる動画において、音質を改良すると共に、イラストを提示するタイミングの修正を行った。倫理的課題を整理するための質問形式のページにおいては、学習者がより入力がしやすく、全体を俯瞰できるようなフォーマットを試行した。看護職として、事例に対して倫理的な実践をするためのケア内容・方法に関しては、一部は選択形式を設け、その選択根拠を入力できる形式に修正を加えた。加えて、実施したケアを評価する視点を入力できるように整えた。これらの改良は、学習者本人と評価者の双方が、倫理的思考プロセスをより把握できることを目指したものである。また、学習者の多様な背景に対応できるよう、新たに加える事例の検討、その事例における到達目標を検討した。この教材については現段階では試作中である。 これらの改良版を含む教材に関して、研究者間で一通り内容を確認し、更なる修正・改良点を抽出した。加えて、学修後に実施する客観テストおよび学習評価指標をマトリクス形式により試作版を作成した。 これら試作版を用いたプレテストを令和2年2月~3月に実施し、教材の評価やユーザビリティの評価をする予定であったが、新型コロナ感染の拡大防止の行動制限のため現在は中断している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
学部開設1年目であり、大学運営業務が急増したことから、研究時間の確保が難しい状態となった。加えて、プレテストを実施する予定であった年度末に新型コロナ感染の拡大防止の行動制限のため、調査を中断せざるを得なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ感染の拡大防止の行動制限が解除され次第、試作した教材によるプレテストを実施し、教材およびユーザビリティ等を評価していく。 そのうえで、教材を改良し本調査を進め、開発した教育プログラムの実施と教育効果に関する検証・プログラムの改良を行う。
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Causes of Carryover |
学部開設1年目であり、大学運営業務が急増したことから、研究時間の確保が難しい状態となり遅れた。加えて、プレテストを実施する予定であった年度末に新型コロナ感染の拡大防止の行動制限のため、調査を中断せざるを得なかった。プレテストの遅れに伴い、学習履歴等のログ機能の設定を専門業者に依頼する予算に関しても令和2年度に持ち越した。令和2年度には、プレテストに基づき教材を改良し、eラーニング教材を完成させるために持ち越した助成金を使用していく。
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