2018 Fiscal Year Research-status Report
看護師の在宅療養支援を円滑にするための「患者の生活を見通す」能力開発モデルの構築
Project/Area Number |
17K12089
|
Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
小西 美和子 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (60295756)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 史博 関西医科大学, 看護学部, 講師 (00584210)
増野 園惠 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 教授 (10316052)
徳原 典子 兵庫県立大学, 看護学部, 助手 (30755830)
畠中 易子 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (80614586)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 生活を見通す能力 / 在宅療養支援 / 看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
「研究の成果」平成29年から平成31年の3年間の間にエキスパートナースの在宅療養支援に向けた患者の生活を見通す能力とその獲得プロセスの構造化をめざし、課題1)概念の抽出、課題2)概念の精錬、課題3)内容妥当性の検証までをゴールとしている。平成30年度は、課題1~2)を主に実施した。この課題をクリアするために、2018年8月~2019年2月の期間エキスパートナースにインタビュー調査を行った。対象は、過去3年間で退院調整、在宅療養支援などを特集した看護学雑誌の中で特に看護師が患者の生活を見通す能力を強化する取り組みを報告している12施設を抽出し、調査依頼の承諾が得られた7施設で協力者は16名であった。 インタビューを終えた段階で研究者会議を実施し、看護師のインタビューで得られたことをふまえ、具体的な分析のプロセスを明確にした。まず①【看護師が患者の生活を見通すために何をしているのか】②【それに関わる生活を見通す能力とはどのような能力か】、③【その能力をどのように獲得したか】で進めることに決定した。 現在は、各々がデータ収集した内容について確認し、①【看護師が患者の生活を見通すために何をしているのか】について述べられているデータを抽出し、コード化、カテゴリー化に向けた分析を行っている段階である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成29年から平成31年の3年間の間にエキスパートナースの在宅療養支援に向けた患者の生活を見通す能力とその獲得プロセスの構造化をめざし、課題1)概念の抽出、課題2)概念の精錬、課題3)内容妥当性の検証までをゴールとしている。平成30年度は、課題1~2)を主に実施した。【やや遅れている】理由として、研究承諾に時間を要したこと、また調査に行ける時期が限られており、調査開始が遅れたこと、分析について議論を重ねたため分析着手の時期が遅れたことがあげられる。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策として、平成29年から令和元年の3年間の間にエキスパートナースの在宅療養支援に向けた患者の生活を見通す能力とその獲得プロセスの構造化をめざし、課題1)概念の抽出、課題2)概念の精錬、課題3)内容妥当性の検証までをゴールとしている。今年度はデータ分析をさらに進めていき、内容の妥当性の検証、アンケート調査着手までをゴールとしたい。
|
Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由として、学術集会における成果発表や論文投稿に着手する予定であったが、進捗状況が遅れており実現ができなかったことである。次年度の使用計画としては年2~3回の学術集会への出席、発表を目指したい。
|