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2018 Fiscal Year Research-status Report

身体接触技術における情動評価尺度の開発と臨床応用

Research Project

Project/Area Number 17K12102
Research InstitutionThe Japanese Red Cross Toyota College of Nursing

Principal Investigator

中島 佳緒里  日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 准教授 (90251074)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山田 聡子  日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (80285238)
竹内 貴子  日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 講師 (70387918)
安達 亜希  日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助教 (10794068)
酒井 梓  日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助手 (90768805) [Withdrawn]
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2021-03-31
Keywords背部軽擦法 / リラクセーション効果
Outline of Annual Research Achievements

平成30年度は、軽擦法の効果について検討した。192名(平均年齢20.1歳、男性16名、女性176名)を対象に、10分間の背部軽擦法の前後でリラクセーション尺度とアフェクトグリッドを測定した。施行前と施行後のそれぞれの平均値について、ウィルコクソン符号和検定を用いて有意差を確認した。リラクセーション尺度ならびにアフェクトグリッドにおいて、施行前と比較して施行後で有意差が認められた。リラクセーション尺度の下位尺度である生理的緊張得点では、施行前10.0点(SD=3.1)、施行後7.3点(SD=2.3)であった。2群間には有意差が認められ(p<.001)、施行後に主観的な緊張が低くなったことを示した。また、心理的安寧得点では、施行前14.2点(SD=3.4)、施行後22.3点(SD=2.8)であった。2群間には有意差が認められ(p<.001)、施行後に心理的な安寧感が大きくなったことを示した。アフェクトグリッドでは、快-不快(x)軸と覚醒-睡眠(y)軸で、施行前(x,y)=(5.2,5.8)、施行後(8.3,2.7)であった。それぞれ有意差が確認され(ともにp<.001)、軽擦法の施行後は快感覚が上昇し、眠気が大きくなることを示した。以上の結果から、背部の軽擦法は、緊張の緩和や快感情の向上といったリラクセーション効果が安定して得られることが示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

計画上では,仮尺度を用いて介入研究を行う予定であったが,先行研究における効果指標の抽出に時間がかかってしまった。文献検索の結果も対象者数が少なく,一致した見解が得られていない状況であり,仮尺度の作成までには至らなかった。身体反応について、文献により抽出された項目と,情動反応における身体反応,表面温度ならびに接触に伴うオノマトペなどを用いた表現語を加えた評価項目を6月までに作成し、軽擦法に適応できるかを実験研究により確認する予定である。

Strategy for Future Research Activity

作成した評価項目を用いて,軽擦法(Swedish massage)による介入を65名の対象に行う(クロスオーバー・デザイン)。対象者は研究者が勤務する大学内で募集する。これらの結果から身体反応の項目が軽擦法の効果を反映できているかを確認する。
また2019年度後半では,ICUやHCU,SCUの熟達看護師を対象に意識障害の患者の快・不快をどのように観察し判断しているのかをインタビューを用いて収集し,尺度に追加する観察項目について検討する。

Causes of Carryover

50万円程度の予算計上をしていたサーモグラフィーカメラが予定よりも安価で購入できたこと、学会参加ならびに論文投稿文に関する費用が計上額よりも下回った。
本年度は、論文投稿に関する費用として10万、介入研究に関する費用(血圧計の購入、電極の購入、心電計のメンテナンス代、同意書や報告書の印刷、謝礼等)に20万、専門職へのインタビュー調査に関わる費用(テープ起こし、謝礼、交通費)に7万、学会参加費用に15万程度使用する予定である。

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Published: 2019-12-27  

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