2021 Fiscal Year Research-status Report
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17K12102
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Research Institution | The Japanese Red Cross Toyota College of Nursing |
Principal Investigator |
中島 佳緒里 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 准教授 (90251074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 聡子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (80285238)
竹内 貴子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 講師 (70387918)
安達 亜希 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助教 (10794068) [Withdrawn]
酒井 梓 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助手 (90768805) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 身体接触技法 / 軽擦法 / 身体反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はCOVID-19の感染拡大状況を鑑みながら基礎データの追加を行い、最終的に実験の被験者を40名とした。実験結果の概要を述べる。 40名の被験者を対象に、①リラクセーション音楽、②リラクセーション音楽+軽擦法の2つの介入について、クロスオーバー比較試験を用いて比較し、軽擦法を実施した後の身体反応の変化を捉えた。その結果、軽擦法を受けた群は音楽のみの群と比較して、主観的には眠気の増強が強く生じ、DBPとHRの低下が大きく(p<.05)、皮膚表面温度の上昇(p<.01)が生じていた。さらに、「ぽかぽか」「カッカ」「じんじん」「ぬくぬく」などの身体が温かくなる表現の出現(p<.01)が多くみられた。これらのことから、身体接触技法のひとつである軽擦法の特徴は、副交感神経活動の亢進による末梢血管拡張と皮膚表面温度の上昇、それらに伴う眠気の増強と考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
Covid-19の感染拡大防止対策により、被検者の募集ができなかったため基礎研究の実施が大幅に遅れた。また、施設への協力依頼も控えることになった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、基礎研究の結果を論文投稿するとともに、施設に研究協力の依頼を行い、臨床研究に着手する。臨床研究では、軽擦法と睡眠との関連を検討することを目的に、がん患者あるいは緩和病棟に入院の患者を対象としてABABデザインを用いる予定である。COVID-19の感染状況を鑑みながら、7月に倫理審査員会の承認を得て、9-12月にデータ収集を計画している。
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