2018 Fiscal Year Research-status Report
聴覚障害のある看護学生を対象とした基礎看護技術習得のための動画教材の開発
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17K12103
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Research Institution | Shubun University |
Principal Investigator |
春田 佳代 修文大学, 看護学部, 准教授 (60329828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相撲 佐希子 修文大学, 看護学部, 講師 (10598999)
諏訪 美栄子 修文大学, 看護学部, 助教 (00762816)
鈴村 初子 修文大学, 看護学部, 教授 (70241205)
中村 美奈子 修文大学, 看護学部, 助手 (10785083)
村山 友加里 修文大学, 看護学部, 助手 (30785085)
石井 成郎 一宮研伸大学, 看護学部, 准教授 (80399237)
東山 新太郎 修文大学, 看護学部, 助手 (50805348)
森下 智美 修文大学, 看護学部, 助手 (80805383)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 聴覚障害 / 動画教材 / 看護学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の目的は撮影した動画を完成させることである。 撮影した映像を編集するため、聴覚障害のある学生に、動画教材に求めていることについての意見を求めた。意見から、映像のみで理解できる教材を求めており、市販のDVDはナレーションによる説明が多すぎることが明らかとなった。ナレーションをつけず映像のみで初学者でも看護技術が理解できるためには、テロップの工夫が重要であった。 そこで、これらの意見を基に動画教材を編集し、ナレーションのない動画教材を作成した。作成した動画教材は、再度、聴覚障害のある学生4名に視聴を依頼した。その結果、『患者への声かけも文字化のためわかりやすい』、『説明の仕方がゆっくりで繰り返し説明がありテロップが多いものを望んでいた』とあり、聴覚障害のある学生の動画教材には、テロップによる十分な説明が求められていたこと。患者への声かけや説明の文字化が必要であったことが明らかとなった。「映像」もゆっくりで、繰り返し説明することが求められており、文字を読む時間を確保することで映像とテロップが一致し、映像からの理解が深まると考えられた。「テロップ」は、「角ゴシック24~36ポイント」と大きくしたが、文章を簡潔にすることで、文字が大きくても読みやすい量とする工夫をした。また、ポイントが短時間で伝わるように赤字にするなど工夫をすることで理解しやすさにつながっていた。さらに、文字位置を下にしたことで映像とテロップが同時に見え、視覚的に内容や重要性が理解しやすいことも明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りに進行しており、現在、聴覚障害のある学生向けに「皮下注射および筋肉内注射」の動画教材が完成しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
聴覚障害のある学生を対象とした動画教材を協力可能な聴覚障害学生に視聴を依頼し、さらに必要な情報として、動画教材の見易さ、テロップについての要望、技術のわかりやすさについて明らかにする。また、聴覚障害のない学生も対象に、動画教材における基礎看護技術習得の有効性を検証する。最終年度として、成果をまとめ報告する。
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Causes of Carryover |
DVD教材作成にかける費用として、当初予定した業者よりも費用のかからない業者を選択したことがひとつの原因と考える。次年度使用額は少額のため、最終年度のデータ保存用のUSBメモリ等に使用する計画である。
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Research Products
(10 results)